研究課題/領域番号 |
10556066
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小久江 栄一 東京農工大学, 農学部, 教授 (50014965)
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研究分担者 |
谷川 学 中外製薬, 研究所, 部長(研究職)
加茂前 秀夫 東京農工大学, 農学部, 教授 (60262226)
下田 実 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50154323)
取出 恭彦 味の素(株), 飼料部, 課長(研究職)
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キーワード | 還元型葉酸 / ビタミン葉酸 / 母豚繁殖効率 / 生産子数 / 血漿中葉酸濃度 / 産子数増加 / ロイコボリン / 活性葉酸 |
研究概要 |
還元型葉酸が、母豚の繁殖効率を向上させる作用機序を検討した。未経産雌豚を交配させ、妊娠105日目から分娩、授乳、次回交配、妊娠45日目まで、1)葉酸無添加対照飼料、2)ビタミン葉酸添加飼料、3)豚用還元葉酸添加飼料で飼養した。二産豚について、交配後45日目に安楽死させ、子宮を摘出し、生胎子数、胎盤長と重量、胎子長と重量、尿膜水量と羊膜水量を測った。分娩時、授乳期間中、初産母豚、新生豚の成績に有意な差は検出できなかった。妊娠45日での母豚と胎子の成績でも、各群で統計的な有意差は見られなかった。本実験条件下では、還元葉酸の飼料添加投与は、母豚の繁殖効率、産子数増加や胎子の成長促進を向上させる効果は見られなかった。還元型葉酸飼料添加により、母豚や新生豚の血漿中還元型葉酸濃度を上昇させる作用は確認できたが、それが養豚での生産性向上にどのような有用性があるかについては、不明であった。
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