研究課題
基盤研究(B)
細胞での一過性発現のためにpSEAPベクターのレポーター遺伝子上流に牛GATA-1の転写活性化領域(赤芽球系特異的プロモーター/エクソン1(IE)から4kb5'上流の領域、ならびにイントロン1)と推定される配列と、そのdeletion mutantsを組み込んだプラスミドベクターを構築し、COS7、CHO、K562各細胞に導入してプロモーター活性を検討した。その結果、K562細胞で-4 kb〜-3 kbとIEを含む領域が転写を活性化したが、これにイントロン1を含む領域も同様に転写活性化に有用であることが認められた。上記配列の下流にバンド3cDNAをつなぎ、レトロウイルスベクターに組み込んだpLNCX2bebWTを作製し、K562細胞に導入した。抗バンド3抗体cdb3-64を用い、蛍光抗体法でバンド3の発現を検索したところ、細胞膜周縁部にシグナルの蓄積が認められた。ナンセンス変異バンド3を同様に導入しても細胞膜での発現は生じなかった。牛骨髄細胞に導入して赤血球系細胞におけるバンド3の発現を検討中である。pLNCX2bebWTを導入したK562細胞は、DIDS高感受性の^<36>Cl^-取り込みを示し、による正常機能を有することが判明した。
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