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1999 年度 実績報告書

ブタ用多価組み換えウイルス生ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10556073
研究機関大阪府立大学

研究代表者

堀本 泰介  大阪府立大学, 農学部, 助教授 (00222282)

研究分担者 前田 健  山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)
土屋 耕太郎  財団法人 日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (70207405)
田島 朋子  大阪府立大学, 農学部, 助手 (90173145)
川口 寧  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (60292984)
杉井 俊二  大阪府立大学, 農学部, 教授 (70162865)
キーワードブタサイトメガロウイルス / ベータヘルペスウイルス / カプシッド蛋白
研究概要

ブタ用多価組み換えウイルス生ワクチンを開発するためのベクターウイルスとして、ブタサイトメガロウイルス(PCMV)の利用を考えている。そのためにはまず、PCMVの遺伝子構造、蛋白性状などの基礎知見を獲得しなければならない。昨年度、PCMVのDNAポリメラーゼ遺伝子を解析することにより、PCMVはベータヘルペスウイルス亜科に属するウイルスであることを明らかにした。本年度の研究では、PCMVのDNAゲノムライブラリーをいくつかの制限酵素を用いたショットガンクロー二ングにより作製した。これらクローンの中からPCMVの主要構成蛋白のひとつであるカプシッド蛋白全領域をコードする遺伝子クローンの選択に成功し、塩基配列の決定、発現ベクターへのサブクローニングにより大腸菌ならびに培養細胞上でのカプシッド蛋白の発現に成功した。また、カプシッド遺伝子の上流に存在するORFが確認され、他のベータヘルペスウイルスとの相同性比較から、この遺伝子は増殖非必須遺伝子であることが推測された。今後はこのORFに外来病原体の遺伝子の挿入、発現能の解析を行うことにより、PCMVのベクターウイルスとしての応用性を調べる予定である。
また、カプシッド遺伝子の塩基配列をもとにして、数種類のPCRプライマーを設定したところ、いくつかのものはPCMV野外株に対してもカプシッド遺伝子断片の増幅性が認められた。この確立されたPCR検出法は今後の本研究に大いに役立つものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Rupasinghe, V.: "Analysis of pocine cytomegalovirus DNA polymerase by consensus primer PCR"J. Vet. Med. Sci.. 61. 1253-1255 (1999)

  • [文献書誌] Kawaguchi, Y.: "The cellular elongation factor 1d is modified in cells infected with representative alpha-, beta-, or gammaherpesviruses"J. Virol.. 73. 4456-4460 (1999)

  • [文献書誌] Tanaka, M.: "Sequence variations of Epstein-Barr virus LMP2A gene in gastric carcinoma in Japan"Virus Gene. 19. 103-111 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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