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1999 年度 実績報告書

交感神経活動の超慢性記録法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10557007
研究機関奈良女子大学

研究代表者

三木 健寿  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80165985)

キーワードラット / 交感神経活動 / 慢性記録 / 電極
研究概要

交感神経系は、循環あるいは消化吸収などの植物性生理機能を秒から分オーダーの比較的短い時間の機能調節に関与すると考えられてきた。しかし、近年、交感神経系は脾臓のNK細胞活性などの免疫機能あるいは肥満成因にかかわるエネルギー代謝調節など比較的長い時間のオーダーで機能調節に直接関与していることが示されてきた。これら長期間の植物性機能調節に関与する自律神経系の全容を明らかにするには月オーダーの交感神経活動の実測を行うことが必要である。本研究の目的は、ラットの交感神経活動を長期間連続測定する方法を開発することにある。本年度は昨年度に続き電極及び手術手技の改良を中心に研究を進めた。本年度検討した項目と結果は以下の通りである。
●フィルム型導電性シリコン神経電極の開発
1.超薄型の神経電極を作成する。
薄型絶縁シートにステンレススティール電極を張り付け、小型電極を開発した。結果、絶縁に用いたノリ(アロンアルファ、エポキシ樹脂)が導電性を持ち、電極間抵抗が減少し、良好な活動電位の記録は出来なかった。
2.金メッキ電極を作成する。柔らかい銅銭に金メッキをし小型電極の開発を試みた。結果、金メッキにより安定した電極-神経間電位を得ることができず、良好な活動電位の記録は出来なかった。現在ステンレススティール製電極をもちいた電極開発を継続している。
●手術手技の確立
3.長期間慢性電極埋め込み手術手技の確立
電極と神経の間の電極抵抗を減少させるために、神経剥離の方法を検討している。手術顕微鏡約40倍で神経を傷つけることなく剥離する方法を確立した。また、電極の移動を最小にする、電極セルロースパッチを開発した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Greenleaf,J.E.,K.Shiraki,S.Sagawa,K.Miki,: "Is the Gauer-Henry reflex important for immersion diuresis in men ?"Aviat Space Environ Med.. 70. 1201-1205 (1999)

  • [文献書誌] Kenju Miki: "Renal sympathetic nerve activity and arterial pressure regulatlon during REM sleep in rats"Neuroscience Research. 23. S27 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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