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1998 年度 実績報告書

遺伝子操作による病態モデルマウスから自律神経活動測定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10557009
研究種目

基盤研究(B)

研究機関宮崎医科大学

研究代表者

河南 洋  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (00049058)

研究分担者 桑木 共之  千葉大学, 医学部, 講師 (80205260)
石塚 雄太  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20264377)
加藤 和男  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80284834)
國武 孝人  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20234461)
花森 隆充  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (20041858)
キーワードノックアウト / トランスジェニック / マウス / 自律神経活動 / 心血管系 / 意識下動物
研究概要

近年、遺伝子工学手法を用いて、トランジェニックやノックアウト動物が数多く作成され、種々の内因性物質の機能の解析が進められている。しかしこれまで、それらの動物のほとんどはマウスであり、小動物故、生理機能の解析が困難である。この点を改善することを目的として、本年度は次の2点について研究を進めた。
1. マウス用コンピュータ制御飼育ケージの作成:自由行動・意識下マウスから心電図や神経活動の記録用電極のリード線を、また血圧と薬物注入用(静脈並びに脳室内)のカテーテルをねじれることなく長期間にわたり、保持するために、動物の動きに伴うリード線カテーテルのねじれをトルクセンサーで検出し、周期的に飼育ケージの床ステージを逆回転させることによりねじれを解除するようなマウス用飼育ケージを作成した。動物の動きに伴うねじれ、またケージの逆回転指令はすべてコンピュータ制御により行うように設計した。
2. 麻酔下マウスにおける腎交感神経活動(RSNA)の記録と動脈圧受容器反射の特性の解析:エンドセリン-1(ET-1)欠損(ノックアウト)マウスについての検討。野性型マウスに比較して、ET-1ノックアウトマウスの安静時の血圧(MAP)並びに腎交感神経活動(RSNA)は上昇しており、MAP-RSNA間曲線は上方ヘシフトしていた。また低酸素によるRSNA増加反応は変化しなかったが、炭酸過剰によるRSNA増加反応は低下していた。エンドセリンは元々強力な末梢血管収縮物質として発見されたものであり、ET-1欠損により血圧上昇がおこることは奇異である。しかし、本研究により、その理由の1つとして、呼吸抑制に伴う低酸素に対する交感神経活動増加反応と動脈圧受容器反射のresettingが、少なくとも1部、関わっていることが示峻された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ling,G.-Y.et al.: "Renal sympathetic nerve activity in mice : comparison between mice and rats and between normal and endothelin-1 deficient mice." Brain Res.808. 238-249 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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