研究課題/領域番号 |
10557009
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
河南 洋 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (00049058)
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研究分担者 |
加藤 和男 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80284834)
國武 孝人 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20234461)
花森 隆充 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (20041858)
桑木 共之 千葉大学, 医学部, 講師 (80205260)
石塚 雄太 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20264377)
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キーワード | 視床下部単一ニューロン活動 / 病態モデル / 慢性実験 / ユニット記録電極 / データ処理システム |
研究概要 |
自由行動下小動物(マウス・ラット)から末梢交感神経活動並びに中枢神経活動を長期にわたり安定して記録する方法と、得られた多量のデータを処理するシステムの構築を目指して、今年度もハード面の改良に取りくんだ。 その結果、得られた結果は次の通りである。 1.同時に記録した4つの神経活動波形(単一ユニット活動を含む)記録を血圧、心拍並びに脳波と共に同一モニター画面上に表示し、長い時間経過のトレンドも合わせて瞬時に把握出来る様なソフトを完成させた。 2.視床下部単ーユニット活動記録電極の改良を試みた。記録効率をあげるためにはまず電極インピーダンスを高く保つことが必要条件と考えた。そのため、ニクロムワイヤ(25μm)電極の絶縁に、工夫を凝らした。即ち顕微鏡下で単回でなく、希薄な絶縁塗料(エポキシ)液に電極尖端を複数回浸したものを試作し、記録に用いたところ、効率よく多くのユニット活動の記録が可能となった。 3.頭部に固定する小型ソケットを改良し、可動式ミニマニュプレータを作成し、記録電極の上下方向への微動移動を可能にした。その結果、同一のラットより数週間にわたり数多くのユニット活動記録が可能となった。 4.視床下部室傍核(PVN)ニューロンは自律神経系と内分泌系との結合部位である。最近、特有な発火パターン(間欠型放電、phasic pattern)よりバゾプレッシン分泌ニューロンと推定されるニューロン活動記録に成功した。このニューロンの特性(催眠サイクル、心拍との相関やコレシストキニン(CCK)に対する感受性など)を現在解析中である。
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