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1998 年度 実績報告書

接着分子オクルディンを利用した新しいドラッグデリバリー法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10557011
研究機関京都大学

研究代表者

月田 承一郎  京都大学, 医学研究科, 教授 (50155347)

研究分担者 伊藤 雅彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (70270486)
古瀬 幹夫  京都大学, 医学研究科, 助手 (90281089)
月田 早智子  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00188517)
キーワードオクルディン / ノックアウト / ドミナントネガティブ / タイトジャンクション / ドラッグデリバリー / 上皮細胞 / 内皮細胞 / 阻害ペプチド
研究概要

(1)オクルディンのドミナントネガティブ分子の作製オクルディンは、いろいろな状況証拠から、膜内で線状のポリマーを形成して機能していると考えられている。 したがって、種々の変異オクルディン分子を細胞に発現させると、このうちのいくつかが、ドミナントネガティブ分子として働くことが予想される。培養上皮細胞の細胞間透過性の変化を測定することにより、どのような変異分がドミナントネガティブ効果を示すか、すなわち、細胞間透過性を冗進させるかを検討した。(2)マウス・オクルディンのアンチセンスDNA作製マウス・オクルディンの塩基配列から、数カ所の25mer程度のアシチセンスDNAをDNAaseの分解を受けにくいS-オリゴの形で合成し、これをマウス培養上皮細胞の培養液に加え、どのアンチセンスDNAが細胞間透過性を亢進するかについて検討した。(3)マウス・オクルディンの機能阻害抗体の作製オクルディンは、C末端とN末端を共に細胞質側に持つ膜4回貫通タイプの膜蛋白質である。細胞外に出ている部分は2カ所で、それぞれ40前後のアミノ酸よりなる。そこで、細胞外ドメインをコードするcDNAの部分を用いて、大腸菌に細胞外ドメインのみを作らせた。これを回収して、抗原としてラットに注射し、多くのモノクローナル抗体を得た。そして、培養したマウス上皮および内皮細胞を用いて、細胞間透過性を亢進させる抗体を選びつつある。(4)マウス・オクルディンの機能阻害ペプチドの作製細胞外ドメインを10アミノ酸位づつに分けて、それぞれのペプチドを合成した。そして、やはり培養マウス上皮および内皮細胞を用いて、どのぺプチドがオクルディンの接着阻害、すなわち、細胞間透過性亢進を引き起こすかを検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yonemura, S.et al.: "ERM protein bind to a specific group of integral membrane proteins containing a positiely-harged amino acid cluster in their juxta-membrane cytoplasmic domain." J.Cell.Biol.140. 885-895 (1998)

  • [文献書誌] Matsui, T.et al.: "Rho-kinase phosphorylates carboxy-terminal threonines of ERM proteins and regulates their head-to-tail association" J.Cell.Biol.140. 647-657 (1998)

  • [文献書誌] Saitou, M.et al.: "Occludin-deticient embryonic stem cells can diferentiate into polarized epithelial cells bearing tight-junctions" J.Cell.Biol.141. 397-408 (1998)

  • [文献書誌] Furuse, M.et al.: "Claudin-1 and 2:Novel integral membrane protein localizing at tight junctions with no sequence similarity to occludin." J.Cell.Biol.141. 1539-1550 (1998)

  • [文献書誌] Furuse, M.et al.: "A single gene product, claudin-1 or-2, reconstitues tight junction strands and recruits occludin fibroblasts" J.Cell.Biol.143. 391-401 (1998)

  • [文献書誌] Morita, K.et al.: "Claudin multigene family encoding four-transmembrane domain protein components of tight junction strands" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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