• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

癌治療薬としての膜型マトリックスメタロプロテアーゼインヒビターの開発とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 10557016
研究機関東京大学

研究代表者

清木 元治  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10154634)

研究分担者 中島 元夫  ノバルテイスファーマ研究所, 部長(研究職)
岡田 明子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00233320)
キーワードMMP / MT-MMP / インヒビター / 浸潤・転移
研究概要

マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、細胞外マトリックスを基質とする一群の酵素であり、その過剰発現は癌の浸潤やリウマチなどの病態で報告されている。MMPのサプタイプとして膜貫通型のMMP(MT-MMP)が5種類クローニングされ、初めにクローニングされたMT1-MMPは、ゼラチナーゼAを活性化することによって癌の浸潤・転移を促進することが明らかになり、注目されている。本年度の成果は以下のようである。
1)MMPの組織レベルでの活性検出を目的として、ゼラチンフィルム上に組織を重ねて反応させ、ゼラチン分解像を得る方法と分解によって蛍光を発する基質をゼラチンに混入し、活性を蛍光の発光で捉える方法を検討し、条件を確立した。マウス胎児の脳では様々なMT-MMPが発現しているが、その発現細胞に一致したMMP活性を蛍光発色法を用いることにより、ゼラチンフィルムより高分解能で捉えることが出来た。この活性はMMP阻害剤によって阻害されることから、特異的な活性を検出していると考えられた。組織レベルでのMMP阻害剤のモニターシステムとして用いることが出来る可能性が示された。
2)これまでに発現に成功しているMT1,MT3に加えてMT4,MT5-MMPの酵素ドメインを大腸菌で発現させ、酵素活性を確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akizawa,T.et al.: "Development and application of microplate assay method for the mass screening of MMP inhibitors"Ann NY Acad Sci. 878. 622-624 (1999)

  • [文献書誌] Noritake,H.et al.: "Overexpression of tissue inhibitor of matrix metalloproteinases-1(TIMP-1) in metastatic MDCK cells transformed by v-src"Clin Exp Metastasis. 17. 105-110 (1999)

  • [文献書誌] Sato,T.et al.: "Furin-independent Pathway of Membrane Type 1-Matrix Metalloproteinase Activation in Rabbit Dermal Fibroblasts"J.Biol.Chem.. 274. 37280-37284 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi