• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

インフルエンザウイルス活性化プロテアーゼの発見と生体内阻害物質

研究課題

研究課題/領域番号 10557033
研究種目

基盤研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

木戸 博  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)

研究分担者 山下 誠  三共, 第二生物研究所, 研究員
別府 良人  東京田辺製薬, プロジェクト推進室, 研究員
田代 眞人  国立感染症研究所, ウイルス製剤部, 部長 (90111343)
井上 雅広  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (00232562)
唐渡 孝枝  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (60108876)
キーワードインフルエンザウイルス / トリプターゼクララ / プロセシングプロテアーゼ / センダイウイルス / 分泌型プロデアーゼ
研究概要

インフルエンザの感染予防の主役はワクチンであったが、ウイルスの高変異性から、その有効性が疑問とされている。本研究において我々はブタ肺より2種のトリプターゼクララ様プロテアーゼを見出し、精製を行うと共に、その遺伝子構造を明らかにした。精製されたトリプシン型プロテアーゼは、30kDaと32kDaで、0.5MNaClで抽出可能な比較的疎水性の高い酵素であった。精製された酵素は、トリプターゼクララと同様、ベンザミジン、大豆トリプシンインヒビター、アプロチニンなどのプロテアーゼ阻害剤に高い親和性を示したが、トリプターゼクララと異なり、ヒト粘液プロテアーゼ阻害剤(MPI)にはほとんど親和性を示さなかった。両酵素の遺伝子クローニングの結果、両者はヒト肥満細胞トリプターゼに類似し約70%のホモロジーを示した。一方両酵素間のホモロジーは53%であった。両者とも、分泌型プロテアーゼとしてのシグナル配列をアミノ末端側に持ち、活性中心構造は類似していた。ただし30kDaのプロテアーゼが4量体を形成するのに比して32kDaは単量体で細胞中に存在していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Makoto Hiromura: "Intrinsic ADP-ATP exchange activity is a novel function of the molecular chaperone,Hsp70" J.Biol.Chem.273(10). 5435-5438 (1998)

  • [文献書誌] Hiroshi Kido: "Human chymase as the enzyme forming novel bioactive 31-amino acid length endothelins" Biol.Chem.379. 885-891 (1998)

  • [文献書誌] 木戸 博: "ヒト粘膜プロテアーゼインヒビターによるインフルエンザウイルスの感染抑制" 治療学. 32(8). 1005-1009 (1998)

  • [文献書誌] 木戸 博: "インフルエンザをめぐるトピックス" Pharma Medica. 16(11). 91-99 (1998)

  • [文献書誌] 木戸 博: "インフルエンザウイルスとセンダイウイルス感染を抑制する細胞性プロテアーゼとプロテアーゼインヒビター" 化学療法の領域. 15(2). 42-51 (1999)

  • [文献書誌] Hiroshi kido: "Proteases of Infectious Agents" (Ben M.Dunn ed.) Academic Press, 13 (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi