研究課題/領域番号 |
10557039
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋藤 健 北海道大学, 医学部, 助教授 (40153811)
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研究分担者 |
蔵崎 正明 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (80161727)
羽田 明 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00244541)
細川 敏幸 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)
高橋 恭子 北海道大学, 医学部, 助手 (50292008)
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キーワード | 環境汚染物質 / 高次情報伝達機能 / 障害評価 / 中枢神経系 / 遺伝子 |
研究概要 |
本研究では、環境汚染物質による生理機能障害の良い評価法が存在しないこと、微量元素が生体内情報伝達機構で重要な役割を担うことに注目し、 1. DNAとその制御に係わる微量元素代謝系、 2. 中枢神経情報伝達とその制御に係わる微量元素代謝系 の二つの評価システムを作成し、これらを用いた環境汚染物質による生体内情報伝達機能障害の評価法を開発することを目的とする。 本年度は、環境汚染物質によるDNA切断の指標としてアポトーシスに着目し、内分泌撹乱物質とされるトリプチル錫、ビスフェノールAが、アポトーシスを起こすかどうかを、免疫組織化学的手法とセルソーターを用いて検討し、トリブチル錫がDNA切断を起こすことを明らかにし、環境汚染物質のDNAへの影響評価に、アポトーシスを起こすかどうかの検討が有効であることを示した。 さらに、環境汚染物質のDNAへの影響評価として、環境汚染物質の曝露によるDNAの転写を制御する転写因子の動態を指標とした系の開発も行っているところである。
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