研究概要 |
ヘリコバクタピロリ感染ネズミにおけるカビ毒素、食塩及び亜硝酸窒素による胃発癌実験については、計画書に準じて進んでいる。現段階で実験に必要な機械、部品材料、試薬など既に購入済みで、ヘリコバクタピロリ感染砂ネズミモデルを創り出す事に成功している。このヘリコバクタピロリ感染砂ネズミ400匹に色々な濃度のsterigmatocystin,亜硝酸塩、食塩及び対照薬剤を投与し、現時点で3か月が経過した。ヘリコバクタピロリの培養、血清ヘリコバクタピロリ抗体の測定、病理組織学的検査、胃組織中ヘリコバクタピロリを組織免疫学的に検出、ヘリコバクタピロリを分子遺伝学的に同定、餌中sterigmatocystin,亜硝酸塩と食塩の測定方法及び技術は既に確立した。胃癌発生に関する癌遺伝子及び抗癌遺伝子の同定、シークエンス解読などの技術及び方法の確立も行っている。計画書に従って、来年度の研究の準備も行った。sterigmatocystin,亜硝酸塩、食塩処理及び対照群ネズミを引き続き観察し、ヘリコバクタピロリ感染ネズミにおける胃の病理学的な変化などを注意深く検討する。
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