研究課題/領域番号 |
10557070
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
別府 慎太郎 大阪大学, 医学部, 教授 (40113500)
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研究分担者 |
小林 薫 大阪大学, 医学部, 教授 (90256933)
井上 修 大阪大学, 医学部, 教授 (50159969)
藤原 秀明 大阪大学, 医学部, 教授 (90107102)
石蔵 文信 大阪大学, 医学部, 助手 (50303970)
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キーワード | 超音波 / 造影剤 / 気泡 / 弗素ガス / 冠循環 |
研究概要 |
臓器微小循環の画像化の必要性と診断法の多様性と高度化の必要性を背景とし、より臨床活用に即した情報を得るために、末梢静脈投与にて心筋微小循環の明瞭な映像化とその至適な造影持続が、血行動態的作用や臓器・組織作用を生じない条件下で必要である。超音波造影剤として弗化物炭素のガス体をその基剤として用いると造影能の向上が見込めることが分かってきた。本研究では、かかる基剤による超音波造影剤を中心に、超音波反射の非線形性に基づくセカンドハーモニック映像法と間歇送信法を併用して、微小循環の映像化をはかる。 検討を加える超音波造影剤は大別して微小気泡の殻の有無、内包気体が自然の空気かガス体のそれぞれの組み合わせによる4種類を用意した。これら超音波造影剤の微小気泡濃度、粒子経分布、それらの経時変化は精密粒度分布測定装置及び倒立型位相差顕微鏡にて行う。超音波装置はセカンドハーモニックモードを装着する超音波装置を利用した。装置側の条件は、発振周波数、超音波出力、発信及び受信超音波周波数帯域、および一定時間超音波送信を中心する間歇送信である。水中でのゴム薄膜内の造影剤のビデオ輝度とその時間変化度を計測した。この実験を通じて、至適な弗素要素化合物と超音波条件を検討する。さらに実験動物にて生体での造影性能および副作用などを含めた生体反応を検討した。動物実験に於いて冠動脈に有意狭窄を作成し、アデノシン三燐酸負荷の併用によりその診断が経静脈性心筋コントラストエコー法により可能であることを明らかとした。
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