研究課題/領域番号 |
10557091
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 克彦 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (90281097)
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研究分担者 |
辻 孝 日本たばこ産業株式会社, 医薬探索研究所, 主任研究員
東辻 宏明 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60281094)
藤田 潤 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50173430)
森田 慶子 (西村 慶子) 日本たばこ産業株式会社, 医薬探索研究所, 研究員
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キーワード | 造血細胞 / レトロウィルス・ベクター / ストローマ細胞 |
研究概要 |
本研究では、レトロウイルス・ベクターを用いた実用可能な新たな手法を開発し、マウスのストローマ細胞株を用いることで、ヒトの幼若な造血細胞をin vitroで増殖すると共に、遺伝子を導入することを試みた。 マウスのストローマ細胞株とヒト臍帯血由来の造血幹細胞との共培養の系を用いて以下の結果を得た。 1.ストローマ細胞株とヒト臍帯血由来の造血幹細胞との共培養の系にヒト造血因子を添加することで、CD34+/38-のマーカーを持つ細胞は、数百倍以上増幅し得た。 2.この培養系で、ヒトLTC-ICの増幅が可能であった。 3.増幅された、CD34+/38-のマーカーを持つ細胞は、NOD/SCiDマウスにおいて、ヒトの造血を再構築した。 また、この培養系を用いて、レトロウイルスベクターにより、ヒト臍帯造血由来CD34+細胞への遺伝子を試みた。 1.CC34+/38-細胞の約15%にマーカーとして用いたマウスCD8aの遺伝子発現を確認した。 2.フレンド白血病ウイルス(SFFV)のLTRとMurine ES Cell Virus(MESV)ベクターのleaderの基本構造を持つベクター(FMEVタイプ)は、モロニー白血病ウイルス(MoMLV)を基本骨格としたベクターに比べて、造血幹細胞(CD34+/38-)での遺伝子発現が高かった。 3.ヒトLTC-ICへの遺伝子導入・発現が確認された。 4.遺伝子導入された細胞は、NOD/SCIDマウスのおいてヒトの造血を再構築した。
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