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1999 年度 実績報告書

インスリン作用の解明に向けた新たな無細胞実験系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10557102
研究機関群馬大学

研究代表者

柴田 宏  群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (20235584)

研究分担者 小島 至  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
キーワードインスリン / グルコーストランスポーター / GTP結合蛋白 / Rab4 / SNARE / シンタキシン
研究概要

これまでの我々の検討により、ラット脂肪細胞において、インスリンによりGLUT4のエキソサイトーシス促進作用に低分子量GTP結合蛋白であるRab4が関与すること、またインスリンはPI3キナーゼを介する機構によりRab4を活性化することが示された。したがって、インスリンはRab4の活性化を介してGLUT4のトランスロケーションを促進することが示唆される。本研究においては、GLUT4小胞が細胞膜と融合する際のt-SNAREであるシンタキシン4とRab4の相互作用を検討し、GTP依存性にRab4がシンタキシン4と結合することを明らかにした(投稿中)。Rab4のシンタキシン4への結合はmunc-18cの存在により阻止されることから、Rab4とシンタキシン4が結合するためには、munc-18cがシンタキシン4から解離することが必要であることが明らかになった。一方、PI3キナーゼの下流の細胞内シグナル分子として、AKt/プロテインキナーゼBおよびプロテインキナーゼCλについて検討を行い、AKt/プロテインキナーゼBはGLUT4トランスロケーションに関与しないこと、プロテインキナーゼCλが関与することを明らかにした(投稿準備中)。一方、本研究において、我々はGLUT4のエキソサイトーシスおよびエンドサイトーシスへのアクチン細胞骨格の関与について検討した。その結果ラット脂肪細胞のアクチンフィラメントはGLUT4のエキソサイトーシスにとって重要な役割を果たしているが、エンドサイトーシスには関与していないことが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Omata,W. et al.: "Action filaments play a critical role in insulin-induced exocytotic recruitment but not in endocytosis of GLUT4 in isolated rat adipocyties"Biochem.J.. 346. 321-328 (2000)

  • [文献書誌] 柴田 宏: "インスリンシグナリングにおけるRabタンパク質"生体の科学. 50・6. 565-573 (1999)

  • [文献書誌] Kanzaki,M. et al.: "Translocation of calcium-permeable cation channel induced by insulin-like growth factor-1"Nature Cell Biol.. 1・3. 165-170 (1999)

  • [文献書誌] Ohnishi,H. et al.: "Involvement of Rab4 in regulated exocytosis of rat pancreatic acini"Gastroenterology. 116. 943-952 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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