研究課題/領域番号 |
10557106
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
杉浦 博 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (30292022)
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研究分担者 |
近藤 哲 北海道大学, 医学部, 助教授 (30215454)
石倉 浩 北海道大学, 医学部, 講師 (70222982)
加藤 紘之 北海道大学, 医学部, 教授 (80002369)
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キーワード | 膵臓癌 / IL-6 / 遺伝子導入 / 癌免疫療法 |
研究概要 |
この研究課題においてはRAS抑制変異体N116Yのもつ、膵癌細胞増殖抑制能、足場非依存性増殖能、細胞コロニーの形態的変化などがin vitroにおいて確かめられているが、さらに臨床応用へ向けて1.in vivo治療モデルにおけるN116Yの腫瘍抑制効果.2.正常組織への副作用の検討.3.副作用対策と遺伝子導入効率の上昇をめざした腫瘍特異的プロモーターの開発および遺伝子導入による二次発ガン予防策としてのN116Y、C末端欠損体の作成などを行った。 これまでにin vivo(nude mice)モデルにおいてN116Yによる延命効果を確認しさらに、CEAプロモーターを用いN116Yが腫瘍特異的に発現するレトロウイルスベクター(LN-CEAp-N116Y)を作成した。さらにC-末端欠損体としてRAS蛋白がファルシネル化される部位である4アミノ酸を欠損させたN116Y C-del.1とH-、K-、N-RASそれぞれにおける共通部位を温存させ24アミノ酸を欠損させたN116Y C-del.2の2種を作成している。今後このプラスミドを用いた膵癌細胞増殖抑制効果の検討を行う予定である。
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