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2000 年度 実績報告書

一過性中大脳動脈閉塞後の神経細胞死におけるアポトーシス関連遺伝子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10557129
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

田渕 和雄  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)

研究分担者 古田 誠  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20325608)
白石 哲也  佐賀医科大学, 医学部, 講師 (70206275)
キーワード脳梗塞 / SELDI-TOF MS / midkine / 髄液
研究概要

フィラメント法によるラット中大脳動脈閉塞モデルを作成し、経時的に断頭し脳を摘出した。30μmの凍結切片をメタノールにて固定し、HE染色にて中大脳動脈領域の梗塞巣を同定した。Laser capture microdissectionによりischemic core(i),penumbra(p),normal(n)領域の脳を採取した。その溶解液中に含まれる蛋白質をSELDI-TOF-mass spectrometryにて解析した。チップはH4およびSAX-2チップを使用した。N領域に比較してpおよびi領域で減少する蛋白質を3種類、逆に増加する蛋白質が3種類認められた。現在MS/MS装置により、アミノ酸配列の同定を試みている。
またラット脊髄腔内にカテーテルを挿入したモデルを作成した。中大脳動脈閉塞モデルラットから経時的にこのカテーテルから髄液を採取し、SELDI-TOF-mass spectrometryにて髄液中内の微量蛋白質の同定を行った。急性期に増加する蛋白質2種類と慢性期に増加する蛋白質1種類が認められ、分析を行っている。
さらにこのカテーテルからmidkine,NGFなどの神経栄養因子を注入し、これらが脳梗塞巣の縮小効果を持つかどうか、あるいは神経細胞のアポトーシスを抑制する効果があるかどうかについても検討し、一定の抑制効果を認めた。この系は薬剤の系髄液腔投与の実験モデルとして有用であることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 古田誠,白石哲也,上田茂雄,鈴山堅志,田渕和雄,深瀬優,有國尚: "SELDT-TOF mass spectrometry(Protein Chip)を利用した髄芽腫の髄液バイオマーカー同定の試み"神経免疫研究. 13. 61-65 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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