研究概要 |
(方法)動物実験で、in vitro,in vivoともに髄核の存在が椎間板の変性過程を抑制する働きがあることを示してきた。本実験ではひとから採取した椎間板髄核と線維輪をin vitroにてcocultureし、その結果を提示し、同一個体内での臨床応用の可能性を検討する。(方法)IWAKI社製メンブレーンカルチャーインサートを用いたcoculture systemによって髄核細胞と線維輪細胞をcocultureし、特に線維輪側への影響をDNA活性を主に検討する。臨床応用にあたり、椎間板の変性変化をGyroscan MRI systemによって定量化するために10人のボランティアを用いた腰椎柱の計測を行う。変性椎間板由来の腰痛患者に対して臨床応用を行う。(結果)in vitroのcocultureによって線維輪細胞のBromodeoxyuridineの活性はmotocultureに比べ明らかな高値を示した。椎間板の変性度をほぼ定量化する画像手技が開発された。本施設の倫理委員会の決定、指示にもとずき臨床応用が行われ、経過観察を継続中である。
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