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1999 年度 実績報告書

遺伝子エンジニアリングによる慢性痛 (神経因性疼痛)の機序解明と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10557139
研究機関大阪大学

研究代表者

内田 一郎  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00232843)

研究分担者 柴田 政彦  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50216016)
真下 節  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60157188)
吉矢 生人  大阪大学, 医学部・附属病院, 教授 (80028505)
キーワード慢性痛 / 神経因性 / 遺伝子治療 / MNDA受容体 / 疼痛モデル / アデノウイルス
研究概要

本研究は、慢性痛、特にカウザルギーや帯状疱疹後神経痛等の神経因性疼痛に対する遺伝子治療の開発を目指すものである。具体的な研究内容としては、マウス神経性疼痛モデルを使用して、NMDA 受容体受容体εサブユニットのアンチセンス DNA を挿入したアデノウイルスベクターを髄腔内注入し、脊髄神経細胞にアンチセンス DNA を導入させ、種々の疼痛行動を観察することにより、神経因性疼痛に対するNMDA 受容体受容体εサブユニットの寄与を明らかにするとともに慢性痛に対する遺伝子治療の可能性を証明することである。平成10年度は、NMDA受容体受容体 ζ1と ε1-4サブユニットを種々に組み合わせてをアフリカツメカエルの卵母細胞に発現させ、慢性疼痛の治療に使用されている臨床的薬剤 (局所麻酔薬、全身麻酔薬、抗痙攣薬) との相互作用を調べることになった。そして、平成11年度は、前記の実験の成果を整理そして追加実験を行なうと共に、NMDA受容体受容体ε1-4サブユニットに対するアンチセンスとセンス DNA を挿入したアデノウイルスベクターを作成し、マウス神経因性疼痛モデルに遺伝子導入し、その治療効果を判定する予定であった。しかし、中枢心神経系のアドウイルスベクターの導入効率に問題があり、現時点で満足すべき結果をえるまでには至っていない。今後、HJVリポゾーム法を含む、他の遺伝子導入法を試みながら、中枢神経に効率良く遺伝子を導入していこうと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sakae Fukami et al.: "The effects of appoint mutation of the submit of GABAA receptor on direct and modulatory actions of general anesthetics"European Journal of Pharmacology. 368. 269-276 (1999)

  • [文献書誌] 杉本 匡弘: "局所麻酔薬とrecombinant NMDA受容体の相互作用"

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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