研究課題/領域番号 |
10557141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
筒井 寿基 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (20283012)
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研究分担者 |
須田 真 日本光電工業, R&Dセンター開発部, 次長
波田野 彰彦 新潟大学, 医学部, 助手 (00242404)
武田 正之 新潟大学, 医学部, 助教授 (80197318)
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キーワード | 神経因性膀胱機能障害 / 内視鏡 / 電気刺激 |
研究概要 |
神経因性膀胱機能障害患者に対する内視鏡下電気刺激法の開発、排尿障害診断・治療とその機序の解明に関する研究。 従来より、脊髄損傷患者などの神経因性膀胱機能障害による排尿障害・尿失禁に対する治療法として電気刺激療法が報告されている。刺激経路として、経膣式電気刺激や経皮的電気刺激、脊髄神経への電気刺激の報告は多いが、内視鏡を用いた経尿道的膀胱粘膜下電気刺激あるいは体腔鏡を用いた骨盤神経への電気刺激については実績がない。本年度は経尿道的膀胱電気刺激を目的とした内視鏡と新しい電気刺激装置を開発した。内視鏡は従来品と異なり、石英ファイバーで構成されており、視野の確保に優れ、外径4mmに対して操作用チャンネルの口径が2mmである。これにより刺激電極の挿入が容易かつ確実となる。また内視鏡の柔軟性も向上し、膀胱内を自由に観察できることが予想される。一方、電気刺激装置は水晶発振器を使用した3チャンネルの電気刺激用として使用しうる短形波信号発生装置を試作した。3チャンネルの信号発生は各チャンネルで独立して指定でき、完全非同期の信号発生が可能である。3台のアイソレーターの接続が可能で、多岐にわたる電気刺激が可能となる。以上の装置を用いて動物実験を開始する予定である。
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