研究課題/領域番号 |
10557143
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
窪田 吉信 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10106312)
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研究分担者 |
矢尾 正祐 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00260787)
穂坂 正彦 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30106330)
藤嶋 昭 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30078307)
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キーワード | 尿路性器癌 / 微粒子打ち込み法 / 光触媒 / 酸化チタン |
研究概要 |
本研究は微粒子打ち込み法を用い微粒子に制癌剤や遺伝子DNAを付着させ打ち込むことでヒトの新しいタイプの局所的光化学療法や遺伝子治療を開発しそのための基礎的検討と実用化への検討を行うことを目的とした。 昨年度までに、生体に反応が少なく効率良く細胞内に導入出来、しかもユニークな効果が期待できる金属微粒子として、金と酸化チタンおよび金に酸化チタンを付着させた微粒子を作製し、その打ち込み効率、毒性、殺細胞効果、抗腫瘍効果などを検討した。酸化チタン微粒子が細胞内に入り光照射を受けると殺細胞効果と抗腫瘍効果が得られること、細胞内への打ち込み効率は金粒子や酸化チタンを付着させた金粒子がすぐれていることを明かとした。 今年度はこの酸化チタンを付着させたさまざまな金粒子を作製しその改良と打ち込み法による抗腫瘍効果の検討をおこなった。その結果 1.金粒子の粒径は直径1.0μが効率がよく、それ自体の反応性がすくない。 2.酸化チタンのコーテング量を金の表面積あたり20%から1000%の範囲で変化させ光活性を調べたところ、光活性は直線的には増加せず、抗腫瘍効果の検討の結果を加味すると適切な酸化チタン坦持量は100%から500%であること。 3.酸化チタンを金粒子に坦持させると様々な薬剤や、DNAが吸着されやすくなること。 などの結果が得られ、これをもとに微粒子打ち込み法を有用に応用できる新しい微粒子を作製し、その抗腫瘍効果を確認する成果を得た。これを用いると新たな治療法として臨床応用への展開が可能と思われ、実用化が望まれる。
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