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1998 年度 実績報告書

ゴナドトロピンによる排卵誘発の適正治療法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10557148
研究種目

基盤研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

青野 敏博  徳島大学, 医学部, 教授 (50028445)

研究分担者 松崎 利也  徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (70294692)
東 敬次郎  徳島大学, 医学部, 講師 (20192958)
苛原 稔  徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (20160070)
キーワード排卵誘発 / ゴナドトロピン療法 / FSH-GnRH律動投与法 / FSH低用量維持療法 / 卵巣過剰刺激症候群 / 多胎妊娠 / 多嚢胞性卵巣症候群 / 視床下部性排卵障害
研究概要

本年度は、FSH低用量療法に関して、視床下部性排卵障害患者について症例を集積した。治療日数はFSH単独療法に比較し長期間必要であった。平均発育卵胞数は2.2個、33.3%で単一卵胞発育を認めた。FSH単独療法と比較し、排卵率、妊娠率に有意差はなかったが、多胎妊娠率、OHSS発生率はFSH単独療法に比較して低率であった。しかし、FSH低用量維持療法はFSH-GnRH療法よりもやや高率であった。
一方、FSH-GnRH療法については、PCOS患者で症例を蓄積した。平均発育卵胞数は2.4個と、視床下部性排卵障害患者での治療成績に比べるとは発育卵胞数が多いたが、単一卵胞発育率は50%程度であり、PCOSでもFSH-GnRH療法は高率に単一卵胞発育が起こることが認められた。また、多胎妊娠率、OHSS発生率は有意に低率であり、PCOSの治療においてもFSH-GnRH療法の安全性は高いことが示された。FSH-GnRH療法は、視床下部性排卵障害およびPCOSともに、FSH単独療法と同等の排卵率、妊娠率を保ったまま、発育卵胞数を減少させ、卵巣過剰刺激症候群の発生を軽減し、多胎妊娠を予防できることが示された。他方、比較的副作用の少ない投与法と報告されているFSH低用量維持療法について検討したところ、排卵率、妊娠率はFSH-GnRH療法やFSH単独療法と同等であるが、発育卵胞数、OHSSの発生はFSH単独療法より低率であるものの、FSH-GnRH療法に比較すると高率であった。治療日数は他の投与方法よりも長く、患者のコンプライアンスは若干低下すると考えられる。次年度、症例を追加して、本治療法の評価を行う必要があると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Aono,T.: "Ovarian hyperstimulation syndrome during ovu lation induction" Asian Med.J.41. 85-87 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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