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1998 年度 実績報告書

眼疾患治療モデルとしての変異マウス:アラキドン酸と血小板活性化因子の阻害

研究課題

研究課題/領域番号 10557153
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

森 樹郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00240721)

研究分担者 永原 幸  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50262134)
相原 一  東京大学, 医学部附属病院, 助手
キーワードアラキドン酸 / プロスタグランディン / ロイコトリエン / 血小板活性化因子 / 細胞質型ホスポリパーゼAL / 遺伝子組み換え動物
研究概要

研究実績の概要
1. 角膜・網膜血管新生:血小板活性化因子(PAF)受容体ノックアウトマウスにアルカリ熱傷によって角膜血管新生を誘導する実験を行ったが、野生型とノックアウトマウスの間に有意な差を認めなかった。現在、別の条件で血管新生実験を行っている。
2. 実験的ぶどう膜炎:PAF受容体ノックアウトマウス、細胞質型フォスフォリパーゼA2,(cPLA2)のノックアウトマウスでブドウ膜炎モデルに適す遺伝的バックグラウンド(BALB/c)に戻し交配を行っている。交配が完了したマウスを月いてヘルペスウイルスを抗原としたブドウ膜炎モデルを作る予定である。
3. 網膜光障害
(1) PAF受容体ノックアウトマウスを用いて網膜光障害モデルを作成した。
(2) 方法:PAF受容体ノックアウトマウスに5000ルックス3時間の光照射をおこなった。アポトーシスは形態学的変化の解析、TUNEL法、DNA ladder法によって検出した。同時にアポトーシス関連の遺伝子発現について、in situ hybridization(ISH)法によって解析した。
(3) 結果:光照射後によって野生型、ノックアウトマウスの双方に視細胞のアポトーシスが誘導された。光照射後24時間後の後極部網膜外顆粒層のTUNEL陽性細胞の数を計測したところ、統計学的に有意な差は認められなかった。ISH法により遺伝子型に関わらず視細胞にc-fosの高発現が認められた。次に光照射96時間後の網膜外顆粒層の厚さを計測したところ、野生型がノックアウトマウスと比べて有意に薄くなっていた。このことより、PAF受容体は視細胞の光誘導性アポトーシスそのものに関与しないが、アポトーシス細胞の貪食処理に関与する可能性が示唆された。
4. 網膜変性症:遣伝的網膜変性モデルマウスであるC3H(rd)とCPLA2あるいはPAF受容体のノックアウトマウスを掛け合わせる戻し交配を行っている。今後、戻し交配が完了したマウスを用いて網膜の変性状態の詳細な検討そ予定している。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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