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1999 年度 実績報告書

光硬化型グラスアイオノマーセメントの専用プライマーの改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10557179
研究機関日本大学

研究代表者

小野瀬 英雄  日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)

研究分担者 広田 一男  株式会社ジーシー, 研究所, 所長
金丸 壽良  日本大学, 歯学部, 助手 (30277454)
安藤 進  日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
キーワード試作プライマー / サーマルサイクル試験 / 光硬化型グラスアイオノマーセメント / 耐酸性層 / SEM
研究概要

本研究の目的は,光硬化型グラスアイオノマーセメント(光セメント)のために開発された試作プライマーのサーマルサイクル(以後,TC)負荷後の接着耐久性について検討した。
実験に供試した材料は,フジIILC(GC)および2種類の試作プライマーである。リン酸エステル系試作プライマーは,5wt%のBis-methacryloxyethyl phosphate,35wt%の2-Hydroxyethyl methacrylate(以後,HEMA),0.5wt%のCamphorquinone(以後,CQ),0.1wt%の還元剤および10wt%のAcetone溶媒より作られている。カルボン酸系試作プライマーは,5wt%の4-methacryloxyethyl trimellitate anhydride,35wt%のHEMA,0.5wt%のCQ,0.1wt%還元剤および20wt%Ethanol溶媒より成る。対照として使用した歯面処理材は,市販の光セメント製品に付属するCavity conditioner(GC)である。歯質接着耐久性は製作された接着試片に5℃-60℃を1TCとして3,000回,10,000回および30,000回をそれぞれ負荷した後に試験された。評価は牛歯のエナメル質と象牙質に対するせん断接着強さ試験,接着試験後の破壊形式および接着試験後の走査型電子顕微鏡観察(JSM-5400,JOEL)により行われた。
試作プライマーは,エナメル質および象牙質接着強さの成績を向上した。接着強さは,TCの負荷回数が増加するに伴い,すべての試片で低下する傾向を示した。とくに,象牙質での劣化は,プライマー中の機能性モノマーの種類によって低下する時期が異なることが判明した。すなわち,カルボン酸系のMEでは象牙質接着強さの低下する時期が遅れる傾向であった。フジIILCと歯質との接合界面には,無構造の耐酸性層を認めたが,接着耐久性との関係については明らかにできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安藤 進: "光硬化型グラスアイオノマーセメントに関する研究"日本歯科保存学雑誌. 42・6. 1123-1130 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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