研究課題/領域番号 |
10557181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 啓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
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研究分担者 |
川田 哲男 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80292225)
菊池 雅彦 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60195211)
渡辺 誠 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80091768)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 顎関節症 / エキスパートシステム / 人工知能 / データベース / 臨床症状 / 診断 / 咬合治療 / 咬合診査 |
研究概要 |
本研究は、エキスパートシステムにより咬合治療に関する診査・診断を客観化、規格化すること、さらには術前、術中、術後における顎関節症症状、診査・診断内容、咬合治療内容をデータベースとして整備することにより、上記の診断に基づく咬合治療の治療効果を評価することを目的として、顎関節症の咬合治療に関する診査・診断システムの構築を目指したものである。 研究期間を通じ、著者らは咬合因子と顎関節症との関連について基礎的、臨床的研究を進めた。これらは、顎関節症の臨床症状の診断、咬合接触ならびに咬合力分布に基づく咬合異常の診断ならびに客観的基準に基づいた診断装置の開発、さらにはこれら診断に基づいた咬合治療法の確立からなる。その結果、診断方法、診断基準は完成度が高まった。 これらの成果をもとに、エキスパートシステムのシェルとして大創玄TBを用い、実際に術者らが臨床の現場で行っている顎関節症の診断に関する思考論理を再現することを念頭におき、エキスパートシステムの概略を開発した。すなわち、これらのシステム構築に必要な各条件項目への確信度範囲の設定と結論確信度について検討を行い、それぞれに基づくエキスパートシステムの一部を作成した。 一方、顎関節症の個々の症例について、エキスパートシステムの入力条件として用いる各種診査項目、さらに選択された咬合治療法、治療経過と各種臨床症状の推移を入力し、分析するため、Windows上にデータベースを構築した。これらのデータベースで得られた結果から、エキスパートシステムのさらなる熟成と新たな診断基準の確立を今後、図ることとしている。
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