研究課題/領域番号 |
10557215
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
早川 和一 金沢大学, 薬学部, 教授 (40115267)
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研究分担者 |
山下 雅由 宇部興産, ファイン工業製品事業部, 主任研究員
安居 嘉秀 島津製作所, 機器事業部, 主任研究員
柿本 均 石川県環境保健センター, 主任技師
加藤 聡 金沢工業大学, 機械物質系, 教授 (60288264)
木津 良一 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80143915)
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キーワード | ディーゼル粉塵 / 大気粉塵 / ディーゼル内燃機関 / ニトロアレーン / 多環芳香族炭化水素 / 化学発光検出 / 変異原性 |
研究概要 |
1.自動ニトロアレーン(NPAH)分析計の基礎検討:従来の分析計に導入していた亜鉛還元カラムには寿命があることから、半永久的に使用が可能なシリカゲルにPt/Rhをコートしたカラムを検討した。その結果、サイズ:4×10mm i.d.,溶液:水-エタノール(1:1、v/v)、温度:80度、流速:0.1ml/minの条件で、ジニトロピレン(DNP)、ニトロピレン(NP)を定量的に還元できた。更に、システム内の還元成績体アミノアレーンの安定化剤として、アスコルビン酸の注入が有効であった。2.ディーゼル粉塵(DEP)、ガソリン粉塵(GEP)及び大気粉塵(AAP)の比較:代表者らが開発した多環芳香族炭化水素(PAH)/NPAH分析法をDEP、GEP、AAPのベンゼン-エタノール(3:1、v/v)抽出物に適用した。その結果、4環のPAH濃度にはDEP≧GEP≧AAP、5環以上のPAH濃度にはDEP<GEP=AAPの傾向があった。また、NPAHのうち、1-NP濃度にはDEP>GEP>AAP、その他にはDEP=GEP>AAPの傾向が見られ、この事実は、PAHには自動車以外の発生源あるは大気内生成反応がある可能性を示唆している。3.単気筒ディーゼル機関の運転と燃焼室内よりDEPサンプリング:機関運転条件は回転数1000rpmで負荷はSOFの生成量が多いと考えられる軽負荷(BMEP=0.091MPa)とし、サンプリング条件の検討を行った。その結果、サンプル期間は10°CA、サンプル回数は200回と決定し、測定の再現性を検討するために、機関始動後より同一条件のサンプリングを繰返し17回の測定を行い、2回目より13回目までは、良好な再現性が得られた。また、DEPのソックスレー抽出はジクロロメタンを溶媒として用い、ウォータバス温度60℃で6時間とした。
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