研究概要 |
1)前年度において開発した簡便培養法「ALPS培養法」(詳細は論文参照:化学と生物,vol.37No.8,p547-551 1999年)における細胞の性状(増殖と低温保存など)を検討した。その結果、4℃で保存した細胞は最低1ヶ月間安定して維持される事が明らかになった。また利用者の利便性に大きく貢献する結果となった。 2)ALPS培養CHSE-sp細胞を用いて、高校「生物」との関連から、教材として利用可能なアプリケーション例を検討した。高校レベルで実用可能な実験例として、生細胞の動的挙動の観察、基質認識実験、分裂期細胞の染色標本作製などの方法を明らかにした。これらについては、H13年1月に行われた日本生物教育学会(奈良教育大)で口頭発表した(発表題目:生物教材としての培養細胞:魚類細胞によるアプローチ) 3)最終年度にあたる本年度は、同時に、教育教材としての実践調査並びに検討、同時に研究成果の公開として、下記のような講習会等(対象は高校生物教諭や生徒)行った。 <(1)平成12年度高等学校理科教育研修講座、主催:神奈川県立教育センター、課題名「動物細胞培養の方法とその利用法」>、<(2)平成12年度高等学校産業教育実習助手講習(水産高校助手講習会)、講義題「水産生物教育における培養細胞の利用法」>、<(3)「体験活動を重視した生物学習指導の工夫」研修会、主催:東京都立教育研究所、課題名:培養細胞から見る生命の連続性>、<(4)「ふれあいサイエンス2000」高校生のための公開実験、主催:日本学術振興会、課題名:本当に体は細胞からできている?-培養細胞学による生体の理解->。
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