平成11年度入学の1年生に対して、昨年作成した教材(実際の分子模型をデジタルカメラで撮影した静止映像)をスライドショーとして映写し、HGS型分子模型の原子の区別と結合の長さ、角度、種類を短時間で認識し、理解できるように学生に見せた。また、本年度は、組み立てた分子モデルを描くために、教具として使用していた手作りの紙製定規を止め、印刷会社にもう少し丈夫で色のついた"原子テンプレート"を使って実習を行った。その結果原子テンプレートは使いやすいと好評であった。 5年生の生物工学実験では、少人数で生体分子のモデルをコンピューター分子モデリングで作成する実験を試みた。これには新規に購入した3台のコンピューターを用い、この実験を9人程度が同時にできるようになった(3人一組)。また、別に分子模型を手で組む実験も同じ5年生に対して実行した。先に分子モデリングソフトを使用したグループと先に分子模型を手で組んだグループとを比較すると、後者の方が分子の立体構造の把握の理解度が高いことは昨年と同様であった。
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