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2000 年度 実績報告書

実用的な遠隔指導システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10558018
研究機関東京工業大学

研究代表者

牟田 博光  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)

研究分担者 赤堀 侃司  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (80143626)
齊藤 貴浩  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (50302972)
中川 正宣  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40155685)
星野 敦子  十文字女子大学, 社会情報学部, 助教授 (40225793)
前迫 孝憲  大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
キーワード遠隔指導 / マルチメディア / ISDN / 通信制大学 / 放送大学 / 遠隔教育 / 社会人学生 / 教員研修
研究概要

近年の情報通信技術の進歩と普及に伴って、場所や時間的な制約を受けずに行える遠隔教育が盛んになりつつある。遠隔教育の実施に当っては、特別な組織的・経営的準備以外に、コースデザインのための技術、教授技術、電子的その他のテクノロジーによるコミュニケーション手段が必要である。しかし、どのように可能性のある技術であっても、あまりに費用がかかるのであれば実用化はできない。遠隔技術の実用性と同時に、費用面の分析も必要である。
本研究では同期・双方向の遠隔教育を実施するために必要なテクノロジーの有効性に関する分析を行った。対象となったのは、テレビ会議システムを利用した遠隔講座であり、初めにシステムの評価とこれに影響を与える要因について検討した。その結果、遠隔講座の評価のための因子として「コミュニケーション」「評価」「画面」「意欲」ならびに「疲労」の5つの因子が抽出され、評価に対しては、インターネットやパソコン通信などの活用頻度や、遠隔講座に対する利点の認識度が規定要因となっていることが明らかとなった。
さらに、アベレージコストを算出して、衛星通信を利用したシステム(SCS)との比較において費用シミュレーションを行った結果、運用規模や受講者数など、条件が変わることで、より適切なテクノロジーが選択されるべきであることが示された。
システムのもつメリット(優れた双方向性、アクセスの容易性、インフラの整備状況等)を考えると、現在のISDNによるビデオ会議システムは、高いコストパフォーマンスをもつシステムであると評価できる。費用シミュレーションの結果を生かして、無駄のない運用を心がけることにより、効率が良く、採算性の高い遠隔講座を実施できるものと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 星野敦子,牟田博光: "衛星通信による遠隔教育の費用効果分析"日本教育工学関連学協会連合第6回全国大会講演論文集. 327-328 (2000)

  • [文献書誌] 星野敦子,加藤直樹,村瀬康一郎、橋本ヒロ子: "遠隔授業における学習の理解度に影響を及ぼす要因の分析"日本教育工学雑誌. 24. 197-202 (2000)

  • [文献書誌] 星野敦子: "遠隔教育におけるテクノロジー利用の費用効果"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 97-102 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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