研究分担者 |
中馬 悟朗 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30115414)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
岩田 惠司 岐阜大学, 教育学部, 教授 (80021327)
後藤 忠彦 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30021306)
加藤 直樹 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (30252117)
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研究概要 |
研究代表者が所属するカリキュラム開発研究センターでは,通信ネットワークを用いた教材データベースの流通,全国各地の学校との双方向通信による教育実験,衛星通信による教師教育の研究等を進めてきた。これらの通信ネットワークを用いた実験から,学校と学習者の通信ネットワークが現在の教育の社会的な問題の解決への適用が可能になってきた。 一方,現代の教育課題として“いじめ"をはじめ各種の要因による不登校者への,学校をはじめ教育研究者による具体的な学習の支援研究がなされていないのが現状で,不登校者の学校教師による日常的な支援は不可能な状態である。このため,これを支援する新しい教育システムの確立が必要とされる。 そこで,現在まで研究を進めてきた通信ネットワークおよび教材等のデータベースを用いた,不登校者に対する新しい学習の支援システムの研究開発を行った。 本年度は3年計画の初年度として,研究用のネットワーク利用環境の整備を中心に行なった。 (1) 学習環境として通信ネットワークと不登校者の学習特性の関係の調査研究 不登校者を調査し,その学習者特性の分類に対応した通信ネットワークの利用方法を検討した。 (2) 教室と特別教室の通信ネットワークの開発(教室の授業に参加できない者) 校内LANを用いて,在籍教室と個人的な学習・共同学習ができる特別教室とを双方向の情報流通を用いた学習が可能なシステムの基本設計を行なった。 (3) 適応指導教室からの通信ネットワークを利用した学習環境の開発 適応指導教室にいる学習者がネットワークを利用できる環境と,学習のための教材ソフト整備に関する検討を行なった。 (4) ネットワークを用いた教材提供システムとの連携による学習支援 カリキュラム開発研究センターの教材・素材データベースを利用した学習方法の検討の行なった。
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