研究課題/領域番号 |
10558029
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
三尾 忠男 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20219596)
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研究分担者 |
久米 弘 九州大学, 教育学部, 助教授 (40205175)
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キーワード | データベース / 授業記録 / ティーチング・ボートフォリオ / 分散入力 / 初等・中等教育 / 高等教育 / ビデオフレームアルバム / 授業映像記録 |
研究概要 |
授業記録をデータベース化する試みは多いが、本研究では、初等・中等教育だけではなく、近年、教育活動の評価を必要性が高まっている高等教育での授業も対象している。 1) 教授者自身が、自己の授業履歴を日常の教育に関する業務の中で入力できる 2) 教師教育などで事例参照として利用できるように、既存の授業逐語記録を入力する。 3) 授業研究にとって有意義なデータ構造について、授業研究で用いるデータ構造をレビューし、共通構造を抽出する。 以上の研究課題について、実施計画を再検討し、既存の授業逐語記録資料の入力方法とその管理方法の検討と調査を行った。 基本的な環境整備を行った。授業の実施場所で即座にデータを入力する、ノート型パソコンと携帯用イメージスキャナなどによる簡易端末の整備と、データ入力・システム開発用としてコンピュータと周辺機器と関連ソフトウェアを整えた。 データベース構造を研究する素材として、既存の授業記録(『学習指導研修』(教育開発研究所)連載「授業記録に学ぶ」(1978/9〜1988/3)で取り上げられた授業記録109点のうち、算数に関する授業記録24点)について、電子化を行った。さらに、授業記録に対する研究者の「考究」と授業記録の中に挿入されている図や表などの入力方法を検討した。 また、全く新しい概念として、ティーチング・ポートフォリオ(授業事前・事後の授業者の授業に対する印象や感想、評価、反省点など、教材)を簡便に入力するための簡易データベースソフトを試作し、実践で試用した。 授業の映像記録を授業改善に結びつけるために、ビデオフレームアルバムで簡単に一覧できるにして、行動分析などについて自己点検できる資料として有効であることを確認した。
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