研究課題/領域番号 |
10558029
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
三尾 忠男 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20219596)
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研究分担者 |
宮崎 やよい 九州大学, 教育学部, 助手 (90315028)
久米 弘 九州大学, 教育学部, 助教授 (40205175)
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キーワード | 授業記録 / データベース / 分散入力 / 逐語記録 / キーセンテンス / ティーチング・ポートフォリオ / 教師教育 |
研究概要 |
授業記録のデータベース化する試みは多いが、本研究では、初等・中等教育だけではなく、高等教育の授業も対象として、授業記録DBの構築作業とその活用場面を実践的に明らかにすることを試みた。 1)授業研究にとって有意義なデータ構造について、これまでのデータ構造をレビューし、共通構造を抽出する。 2)教師教育などで事例参照として利用できるように、既存の授業逐語記録を電子化、入力する。 3)授業記録の活用方法の提案。 4)教授者自身が、自己の授業履歴を日常の業務の中で入力するメディア環境の検討。 以上の研究課題について、逐語記録資料の入力作業とその管理方法について研究開発を行った。 データベース構造を研究する素材として、既存の授業記録(『学習指導研修』(教育開発研究所)連載「授業記録に学ぶ」('78/9〜'88/3)で取り上げられた授業記録のうち、算数24件、理科9件、社会12件、国語16件、道徳4件、合科・総合学習3件、他15件の計83件について、授業記録に対する研究者の「考究」と授業記録の中に挿入されている図や表などとともに、電子化作業を通じて入力方法を検討した。これについては、キーワードとキーセンテンスを抽出することで教師教育用教材として有効に活用する方法を開発した。また、『考える子ども』夏期集会特集号('77〜'81年)に報告された4件の社会科の授業記録について、OCRによるDBへの入力作業手順の最適化を図った。 大学授業の逐語記録DBとして、'91年度の教育心理学普通講義(東北大学・細谷純教授)の音声記録をテキスト化した。 本研究は、『総合的な学習の時間』に代表されるような教科の枠を越えた授業記録資料のニーズに応えるための分散入力による効果的な授業記録の蓄積作業方法と、データベースを授業研究の資料として活用する方法を提案している。また、これまで関心の低かった高等教育において、授業記録の蓄積とその活用方法についても提案している。
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