研究分担者 |
及川 昭文 総合研究大学院大学, 教育研究情報資料センター, 教授 (30091888)
小松 幸廣 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (50241229)
吉岡 亮衛 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (40200951)
山元 啓史 筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (30241756)
鈴木 庸子 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (00216459)
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研究概要 |
本研究の目的は,これまで開発してきたCASTEL/Jの日本語教育用データベース(漢字辞書,筆順辞書,単語辞書,用例辞書等の辞書,新書,科学読み物,白書,新聞,台本等の著作物)をマルチリンガル化し,英語文化圏外の広範囲な日本語教育関係者の利用に供することである。本研究は4年間の実施計画で進行し,今年度が2年度である。 今年度は,昨年度のイタリア語に引き続き,利用価値の高いと思われるドイツ語とスペイン語の2か国語を選択し,既存の日本語・ドイツ語辞書や日本語・スペイン語辞書を参考にして,マルチリンガルデータベースに収録した。データ作成担当者は,マルチリンガルの外国語データを付加するだけでなく,非英語文化圏において役立つと思われる用例,画像,音声等を収集し,データベースに追加することを検討した。また,システム開発担当者は,先行研究を基に,マルチリンガル化に伴うパソコンのハードウェア・ソフトウェアの問題点を検討し,今後の理想的なシステムの在り方についてモデル化を試みた。 本研究によって,汎用性を重視したマルチリンガルによるデータベースシステムの開発に一歩前進したと確信している。一方,本研究の今後の課題は,マルチリンガル日本語教育支援システムをできるだけ早期に試作し,国内外の日本語教育現場で,本システムを利用した教育実践評価を行うことである。
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