研究課題/領域番号 |
10558038
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小林 広明 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (40205480)
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研究分担者 |
鈴木 健一 宮城工業高等専門学校, 情報デザイン学科, 講師 (50300520)
片平 晶幸 秋田大学, 医学部, 助教授 (90250860)
中村 維男 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80005454)
北島 宏之 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (70311553)
山内 斉 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (80293140)
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キーワード | コンピュータグラフィックス / 写実的画像生成 / レイトレーシング / ラジオシティ / 並列処理 / グラフィックスハードウェア / 大域照明モデル |
研究概要 |
本研究では、高品質な写実的画像を実時間で生成可能なグラフィックスシステムの開発を目的として、リアルタイムフォトリアリスティックグラフィックスエンジンの研究・開発を行なっている。本年度は、まず、平成10年度に行なったラジオシティ・レイトレーシングエンジンの基本設計を元に、エンジンの基本構成要素である、3次元直線発生ユニット、交差判定ユニット、2次光発生ユニット、オブジェクトメモリの詳細設計を行なった。さらに、本設計をハードウェア記述言語VHDLを用いて具現化し、得られた回路を、PCIバスを介してホストコンピュータに実装可能な汎用FPGA上に実装した。そして、各ユニットが正常に動作することを確認するとともに、各ユニット単体の性能を評価し、FPGAの動作周波数が33MHzという比較的低速にも関わらず、次空間検出、交差判定物体検出、2次光生成を高速に行なえるという見通しを得た。そして、これらのユニットを相互接続するためのインタフェースを設計し、最後にすべてのユニットを同一の回路基板上に実装するために、50万ゲートのFPGA、2GBのSDRAM、そしてホストコンピュータとの接続のためのPCIインタフェースから構成される回路基板の設計を行ない、試作した。次年度では、試作した回路基板上にユニットを実装し、ラジオシティ・レイトレーシングエンジンの試作・動作検証・性能評価を行なう予定である。また、本エンジンをホストコンピュータから利用するためのアプリケーションユーザインタフェースの開発も現在進行中である。
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