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1999 年度 実績報告書

プログラム運算システムの実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10558041
研究機関東京大学

研究代表者

武市 正人  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011165)

研究分担者 田中 哲朗  情報基盤センター, 助教授 (60251360)
胡 振江  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50292769)
岩崎 英哉  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90203372)
高野 昭彦  株式会社, 日立製作所・基礎研究所, 主任研究員
尾上 能之  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80292770)
キーワード融合変換 / 構成的手法 / 運算 / アルゴリズム / 関数プログラミング
研究概要

本研究では、構成的アルゴリズム論に基づいてプログラムの最適化を行なうための枠組みを設計するとともに、従来、発見的な手法で実現されていたプログラム変換システムに見られた非決定性を含む変換アルゴリズムを除去し、実用的なプログラム変換システムを構築しようとするものである。そこでは、代数的な規則に基づいて、系統的にプログラムを変換する手法を提案し、それを実現するための変換アルゴリズムの定式化を行なった。構成的アルゴリズム論に基づくプログラムの運算手法として、組変換(tupling)、融合変換(fusion)、並列化(parallelization)などの成果を得ている。
昨年度は、これらの変換規則をもとに、プログラムの融合変換システムのプロトタイプを作成し、その効果を確認して実用化システムの実現可能性を評価した。
本年度は、これらの規則をもとに、プログラムの融合変換システムHYLO Calculatorを関数型プログラム言語処理系Haskellに組み込み、実用的な変換システムとして実現した。実用規模のベンチマークプログラムを用いて、有効性の検討を行なった結果、実行時のメモリ使用量において、最大23効果が見られた。このシステムにより、実用規模のプログラムに対して融合変換の有効性が確認されたが、対象とするプログラムによっては、変換によって効率が悪くなることはないものの、機械的に変換できていない部分も見受けられるので、来年度はさらに、このシステムの改善と評価を行なう予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Z.Hu,W.N.Chin,M.Takeichi: "Calculating a New Data Mining Algorithm for Market Basket Analysis"Second International Workshop on Practical Aspects of Declarative Languages(PADL'00). LNCS 1753. 169-184 (2000)

  • [文献書誌] 尾上能之、胡振江、岩崎英哉、武市正人: "プログラム融合変換の実用的有効性の検証"日本ソフトウェア科学会「コンピュータソフトウェア」. 17(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] 篠埜功、胡振江、武市正人: "グラフの探索関数の再帰的定義と変換"日本ソフトウェア科学会「コンピュータソフトウェア」. 17(印刷流). (2000)

  • [文献書誌] Z.Hu,M.Takeichi,H.Iwasaki: "Diffusion : Calculating Efficient Parallel Programs"1999 ACM SIGPLAN Workshop on Partial Evalution and Semantics-Based Program Manipulation(PEPM'99). 85-94 (1999)

  • [文献書誌] Z.Hu,H.Iwasaki,M.Takeichi: "Calculating Accumulations"New Generation Computing. 17(2). 153-173 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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