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1998 年度 実績報告書

次世代マルチメディアサーバの構成方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10558045
研究機関京都大学

研究代表者

富田 眞治  京都大学, 情報学研究科, 教授 (40026323)

研究分担者 西澤 貞次  松下電気産業, マルチメディア開発センタ, チームリーダ
五島 正裕  京都大学, 情報学研究科, 助手 (90283639)
森 眞一郎  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20243058)
キーワード返用画像 / ボリューム・レンダリング / 専用並列計算機 / 3次元グラフィックス / マルチメディア / プロセッサアーキテクチャ / データ駆動型計算機 / 制御駆動型計算機
研究概要

(1)ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolver/C40の開発科学技術計算結果や医療計測機器から出力されるボリュームデータの可視化を行い,対象物の解析を支援するための専用並列計算機ReVolverのプロトタイブであるReVolver/C40の実装を行い,その評価を行った,ReVolver/C40は視線生成ステージ,ピクセル値計算ステージ,シェーデイングステージの3つのステージと,それらをまとめてシステム全体の制御を行うシステムコントロールユニットで構成するが,評価の結果,画面生成速度はピクセル値計算ステージのスピードに依存することがわかり,ボリューム空間の大きさを512^3voxel,フレームの大きさを512^2pixel,ピクセル値計算ステージのプロセッサ台数を512台としたときに,システム周波数25MHzで1.16frames/sという描画速度が得られることがわかった.(2)制御駆動とデータ駆動を融合したプロセッサ・アーキテクチャの研究スーパースカラの動的命令スケジューリングにはさまざまな利点があるが,VLIWにくらべてサイクル・タイムを短縮しにくいという欠点がある.そこで我々は,制御駆動とデータ駆動を融合した新しいアーキテクチャDualflowを提案した.Dualflowは,制御駆動型と同様に制御の流れを持つが,データ駆動型と同様にレジスタを持たず,命令間のデータの受け渡しを陽に指定する.この結果,スーパースカラ的な動的命令スケジューリングをVLIW並のサイクル・タイムで実現することができる.一方でDualflowは,一時的なデータに対して強く最適化されており,一時的でないデータの扱いに対して難がある.本年度は,予備的性能評価として,SPEC95ベンチマークに対してレジスタの生存期間と参照回数を調べた.その結果,通常のプログラムにおいても一時的でないデータの割合は十分に低いことが分かり,Dualflowが成功する確率は十分に高いと判断できる.また,より詳細な評価を行うために,コンパイラとシミュレータの実装を開始した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shin-ya Goto: "Optimized Code Generation for Heterogeneus Computing Environment Using Parallelizing Compilor TINPAR" Proc.Int.Cont.on Parallel Architectures and Compiler Techniques. 426-433 (1998)

  • [文献書誌] 山本 孝伸: "超並列計算機JUMP-1のクラスタの実装及び予備的性能評価" 情報研報 98-ARC-130. 7-12 (1998)

  • [文献書誌] 秤谷 雅史: "超並列計算機JUMP-1における分散共有メモリ管理の実装とその評価" 情報研報 98-ARC-130. 1-6 (1998)

  • [文献書誌] 五島 正裕: "Dual-How:制御駆動とデータ駆動を融合したプロセッサーアーキテクチャ" 情報研報 98-ARC-130. 115-120 (1998)

  • [文献書誌] 古谷 直樹: "ボリュームレンダリング専用並列計算機 ReVolver/c40の性能評価" 情報研報. (1999)

  • [文献書誌] 森 眞一郎: "並列計算機アーキテクトからみた計算機クラスタ" 情報処理. Vol.39,No.11. 46-50 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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