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1998 年度 実績報告書

分散システム記述言語のコンパイラ

研究課題

研究課題/領域番号 10558046
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

谷口 健一  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00029513)

研究分担者 中田 明夫  広島市立大学, 情報科学部, 助手 (60295839)
安本 慶一  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (40273396)
大蒔 和仁  通産省電子技術総合研究所, 情報アーキテクチャー部, 部長
岡野 浩三  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (70252632)
東野 輝夫  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (80173144)
キーワードLOTOS / 分散システム / マルチランデブ / 通信プロトコル / コンパイラ / マルチスレッド機構 / マルチメディアシステム
研究概要

LOTOSは並行,選択,割込などの構文とマルチランデブと呼ばれる高度な同期機構.(与えられた同期条件が成立するときのみ同期やデータ交換を行う機構)を持つ分散システム用の形式記述言語である.本研究では,複数計算機間でのマルチランデブをサポートするLOTOSコンパイラの開発と評価を行う.今年度は,実現方式を検討した後,基本機能を実装し,コンパイラの試作を行った.
複数計算機間でのマルチランデブ機構の実現めためには,同期を求めるプロセス群の・中から同期条件を満足するプロセスの組を効率よく決定する機構や,一つの計算機上で発生した割り込みを他の計算機のプロセス群に公平に通知する機構などを実現する必要がある.本研究では,放送機構を持つネットワークモデルに対する効率のよいマルチランデブ機構の実装法を考案し,その手法に基づいたマルチランデブ機構を採用したLOTOSコンパイラを試作した.また,目的コードの生成や簡単な性能評価を行い,コンパイラの性能改善のための調査・研究を行った.
一方,マルチメディアシステムなどの実装ではI/O処理(マルチメディアデータの入出力処理)の効率化が重要である.そこで,試作したコンパイラでは,マルチスレッド機構におけるI/O処理を並列に実行できるように改良することにより,効率よくI/O処理を行えるようにした.
これらの研究成果については,情報処理学会論文誌やIEEE主催第5回実時間計算システムに関する国際会議(RTCSA'98)などで発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 安本,安倍,東野,他: "マルチスレッド化された目的コードを生成するLOTOSコンパイラの実現" 情報処理学会論文誌. Vol.39-2. 283-292 (1998)

  • [文献書誌] 辰本,後藤,東野,他: "分散環境でのLOTOS仕様の実現とその評価" 情報処理学会論文誌. Vol.40-1. 333-342 (1999)

  • [文献書誌] 北嶋,安本,東野,谷口: "Deriving Concurrent Synchronous EFSMs from Protocol Specifications in LOTOS" 電子情報通信学会英論文誌(A). (採録決定).

  • [文献書誌] 安倍,松浦,安本,東野: "Design and Implementation of an Efficient I/O Method for a Real-Time User Level Thread Library" Proc.of IEEE 5th Int.Workshop on Real-Time Computing Systems and Applications(RTCSA'98). 117-120 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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