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1999 年度 実績報告書

分散システム記述言語のコンパイラ

研究課題

研究課題/領域番号 10558046
研究機関大阪大学

研究代表者

谷口 健一  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00029513)

研究分担者 安本 慶一  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (40273396)
岡野 浩三  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (70252632)
東野 輝夫  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (80173144)
山口 弘純  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (80314409)
中田 明夫  広島市立大学, 情報科学部, 助手 (60295839)
キーワードE-LOTOS / コンパイラ / FDT / QoS制御 / マルチメディア / 実時間システム
研究概要

本年度の研究では形式記述言語E-LOTOSの時間制御構文を従来のLOTOSにとり入れた言語(時間拡張LOTOSと呼ぶ)で記述された実時間システム仕様を実時間スレッド機構を用いて実装するためのコンパイラを作成した。
作成したコンパイラは、与えられた動作仕様をイベント列とその選択・反復から成る部分動作式に分割し、それぞれを我々が開発した実時間スレッド機構の 1スレッドに割り当て、マルチランデブなどのスレッド間のインタラクションを共有変数領域を用いて実現する。イベントができるだけ時間制約内に実行されるよう、各スレッドは対応する処理にデッドラインを設定し、早いデッドラインを持つスレッドを優先してスケジュールする。また、時間制約付イベント間のマルチランデブを効率良く実行するための機構や、マルチメディアへの応用のため,動画や音声処理を時間拡張LOTOS仕様から利用するための機構を考案、実装した。
システムの負荷と優先度に応じて動的にメディアスケーリングを行いながら複数の動画を再生するアプリケーションを時間拡張LOTOS で記述し、本コンパイラを用いて実相後、評価を行った。C言語と実時間スレッド機構を用いて同じアプリケーションを実現した場合と比べ、時間拡張LOTOSのマルチランデブ機構により、総記述量や機能の変更のための修正量が大幅に削減されること、生成される目的コードが、マルチランデブ処理のオーバヘッドを含めても、遜色無い実用的なスピードで動作すること、などを確認した.。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 辰 本 比 呂 記: "時間拡張LOTOSコンパイラの作成とマルチメディアアプリケーションへの応用"情報処理学会論文誌. 第41巻2号. 424-434 (2000)

  • [文献書誌] 中 田 明 夫: "時間制約と出入力データに関する条件判定が同時に記述できるオートマトンモデルとその双模倣等価性検証法"情報処理学会マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集. 37-42 (1999)

  • [文献書誌] 寺 島 芳 樹: "時間拡張LOTOSの処理系を用いたSMIL記述の実行とQoS制御"情報処理学会研究報告. Vol.99 No56,. 91-96 (1999)

  • [文献書誌] 片 桐 久 晶: "LOTOSで記述されたプロトコルのVHDLによる実現とその評価"情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモーバイルシンポジウム論文集. 31-36 (1999)

  • [文献書誌] Akira Kitajima: "Deriving Concurrent Synchronous EFSMs from Protocol Specifications in LOTOS"IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics,Acommunications and Computer Sciences. Vol.E82-A,No.3. 487-494 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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