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1999 年度 実績報告書

肺がん診断支援システムの高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10558049
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

山本 眞司  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (80230556)

研究分担者 江 浩  郵政省, 通信総合研究所, 主任研究官
水野 慎士  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (20314099)
滝沢 穂高  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (40303705)
キーワード肺がん / 画像処理 / パタン認識 / 診断支援 / CT画像
研究概要

(1)3次元解剖学的モデルに基づく病巣、血管分離アルゴリズムの開発
3次元解剖学的モデルに基づく病巣、血管分離アルゴリズムの理論的定式化を行い、これを具体的な症例に適用しその効果を検証した。37患者のCT画像(1人約30枚)中から既開発の可変Quoit方式により3235個所(内病巣5個、血管等正常陰影3230個)の候補領域を抽出し、これに本アルゴリズムを適用した。その結果、病巣5個を正しく認識し、かつ血管等を異常と見なしたFalse Positive(FP)数は96個であった。従って、1患者あたり医師が見るべき枚数は2.1枚に削減されることに相当し、効果が認められた。
(2)病巣サイズにAdaptive対応する可変Quoit方式の臨床評価
病巣サイズにAdaptive対応する可変Quoit方式を前述の症例に適用し、その効果は顕著であることが判明し、評価は確定した。
(3)診断支援システムとしてのGUIシステムの試作
医師が診断を行う場合に、病巣部分を特定する可変Quoit方式やリアルタイム動的MIP方式などの情報を如何に効率良く、かつ使い易い形で呈示するか、即ち診断支援のための優れたGUIシステムの整備が重要な課題の一つとなる。そこで本年度よりこのためのシステム開発に着手した。使用する計算機はワークステーションレベルとし、医師がその前に座って診断業務をできる体制を作った。本システムの臨床的評価は来年度に行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 奥村俊昭: "胸部X線CT像からの肺野領域助骨側境界線の精密抽出法の検討"Medical Image Technology (日本医用画像工学会論文誌). 16・4. 451-452 (1998)

  • [文献書誌] T.Okumura: "Automatic Detection of Lung Cancers in Chest CT Images by Vriable N-Quoit Filter"14th International Conference on Pattern Recognition (ICPR'98). 1671-1673 (1998)

  • [文献書誌] 三輪倫子: "可変N-Quoitフィルタを用いた胸部X線CT像からの肺がん病巣候補自動抽出"電子情報通信学会論文誌. J82-D-II・2. 178-187 (1999)

  • [文献書誌] 杉山篤志: "胸部X線CT像の計算機診断支援システムにおける偽陽性陰影の削減"Medical Image Technology (日本医用画像工学会論文誌). 17・3. 217-227 (1999)

  • [文献書誌] 滝沢穂高: "物体の3次元構造と認識の不確かさを考慮した胸部X線CT画像からの結節認識"電子情報通信学会論文誌. J83-D-II・1. 199-208 (2000)

  • [文献書誌] 江浩: "肺がん検診用X線CT像の計算機支援画像診断システム"電子情報通信学会論文誌. J83-D-II・1. 333-341 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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