研究分担者 |
山岡 正輝 NTTデータ, 技術開発本部, 研究員
淡 誠一郎 近畿大学, 理工学部, 講師 (00207276)
大原 剛三 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30294127)
馬場口 登 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (30156541)
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研究概要 |
本年度は,まず案内文で表わされた経路を地図上に提示する手法を開発した.この変換は地図情報に関する言語メディア表現から画像メディア表現への変換であり,従来は人手により行われてきた。この逆変換である地図上の経路を案内文で表わすことについても理論的考察はないが,ユーザの意図あるいは嗜好といった主観的な要素も考慮に入れ、経路の伝達に必要な情報以外を省略するものであるため工学的な実現は比較的簡単である。本年度達成した成果は,案内文という局所的・主観的表現から地図という汎用性・客観性に富んだ表現への変換であり,一般に適切な情報の補充が必要になる.その一般的手法は表現すべき対象に関する領域知識等を利用する方法である.地図情報システムでは,画像メディアが地図データに限定されるため,この枠組みを効果的に利用できる.報告者らはこれに着目し,2段階の中間的な変換を含む手法により実現した.案内文を経路セグメント記述という案内文一般に適合する形式的記述に変換し,これを道路の接続関係を重視した道路ネットワークに変換するという中間的変換を媒介した上で,実地図に投影した。第2の成果は,画像と言語メディアの統合技術の応用として、組み立て説明書の生成に関する成果がある.報告者らが開発済みのシステムの高度化を図り,まず、従来のシステムではデータとして入力していた組み立て順序情報をCADモデルを利用した対話型の仮想的な部品組み立てから抽出する機構を開発し,従来システムに付与した.さらに紙ベースの説明書をアニメーション化するための基本的な機能を実現し,その動作を確認するところまで,この課題を達成才ることができた。
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