研究分担者 |
三道 弘明 流通科学大学, 情報学部, 教授 (40167440)
海生 直人 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (80148741)
田中 泰明 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90217068)
山田 茂 鳥取大学, 工学部, 教授 (50166708)
土肥 正 広島大学, 工学部, 助教授 (00243600)
|
研究概要 |
(1)第1回研究準備委員会の開催:(i)コンピュータハードウェア(電子材料)(ii)コンピュータソフトウェア(iii)データ伝送技術,(iv)ネットワーク設計,(v)コンピュータ保全技術,(vi)信頼性基礎数理,(vii)統計的信頼性試験の7つの研究グループによる専門委員会を開催した.特に,各専門領域において現在までに得られた理論的かつ実証的地検を整理し,信頼性理論の歴史的変遷とコンピュータテクノロジーとの関連について資料をまとめた.また,(iv)ネットワーク設計委員会と(vi)信頼性基礎数理委員会を軸に,大規模コンピュータの信頼性評価に関する基本方針をまとめた. (2)第2回研究準備委員会の開催:(i)で決定された基本方針ならびに現在収集しているデータを用いて,大規模コンピュータシステムのトップダウン的信頼性評価技術の草案を作成した.この段階においては,シュミレーションテストを除いた全ての理論的モデルの解析を完了した.各委員間の調整は,E-mailを使って行った.各専門小委員会で決定された研究方針を下に,7つの研究グループによって独自に研究を実施した.各専門委員会に参加する研究者はおおむね5〜6名とし,各専門委員会代表者(分担者)がその調整を行った. (3)平成10年度信頼性技術研究シンポジウムの開催:7つの専門委員会による個別領域における研究調査の報告,ならびに研究準備委員会全体でまとめられたトップダウン的信頼性評価技法についての報告を行った.シンポジウムへの参加資格は特に定めないものとし,学会,大学関連企業からの参加を呼びかけた.最終的に,本報告会でまとめられた成果は,印刷製本され,シンポジウムへの参加および学会などに無料送付された.また,国際共同研究の企画として,英語版の報告書を作成し,世界各国に配送した.シンポジウムでの講演者は,各専門小委員会において委託された大学研究者ならびに民間の研究者であった.また,シンポジウムでの発表に対する自由応募も並行して行い,我が国における信頼性評価技術の発展に寄与するような学会研究集会が開催できたものと考えている.
|