研究分担者 |
林 隆也 核融合科学研究所, 教授 (60156445)
本島 修 核融合科学研究所, 教授 (60109056)
後藤 誠一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90029140)
福本 直之 姫路工業大学, 工学部, 助手 (90275305)
永田 正義 姫路工業大学, 工学部, 助教授 (00192237)
|
研究概要 |
1 トカマク装置,ヘリカル装置等,強磁場に閉じ込められたプラズマへの粒子供給法としてCT入射法の研究が行われているが,CT入射では,強い閉じ込め磁場がCT入射装置へ漏れている場合が多く,その影響を調べる必要がある。本研究は,CT加速・入射装置に1対の鞍型コイル(電流供給は既設の電源を使用)から成る磁場発生装置(当該科研費で製作)を付設し,このコイルを用いてCT入射方向に対して垂直な直線平行磁場(以下,外部磁場と略記)を与え,加速領域(加速用同軸電極から成る領域)及びドリフト領域(円筒導体管より成り,加速部からCTの噴出口までをつなぐ領域)を進行するCTへの外部磁場の影響を調べた。実験では,外部磁束が加速領域及びドリフト領域を垂直に鎖交している状態において,それぞれの領域をCTが進行する過程を注目し,高速度フレーミングカメラ(既設設備)を用いてCTの振る舞いを観測し,また多チャンネル磁気短針群を用いてCT磁場分布の時間発展を調べた。外部磁場がない状態では,CT加速は径方向の加速電流Jgとそれが作る周方向磁場Bθとのローレンツ力によって行われるが,外部磁場が印加されると外部磁場とJgとのローレンツ力が部分的に加速,減速を与え,CT加速が一様に行われない。また,ドリフト領域においてもCTは外部磁場により大きく減速される。これらのことが実験結果から明らかになった。 2 CTの電子密度変化を測定するために,ヘリウム・ネオンレーザ干渉装置(当該科研費で購入)を製作し,次年度での測定の準備をした。 3 磁場に閉じ込められたプラズマへ入射するCTについて,3次元MHD計算機シミュレーションをできるだけ実験に近い条件で実施した。実験と計算機シミュレーションとの結果を比較し,両面から磁場中でのCTのダイナミックスを調べた。
|