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1999 年度 実績報告書

天然放射能を用いた原子力教育用教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10558077
研究機関東京学芸大学

研究代表者

鎌田 正裕  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)

研究分担者 森山 裕丈  京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90127150)
高木 郁二  京都大学, 工学部, 助教授 (20206717)
猪郷 久治  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70014818)
キーワード放射化学 / 天然放射能 / 学生実験
研究概要

1.昨年度末に納品されたGe半導体式検出器の設置・調整を完了し、これを用いて増富温泉の泉水や三朝温泉の泉水に含まれる放射性核種の同定とそれらの濃度測定を行った。また、放射能温泉以外の実験素材についても探索を続け、その結果、園芸用の肥料(過燐酸石灰)や陶芸用の粘土・釉薬の他にも、園芸用の飾り砂として市販されているものの中に花崗岩等が含まれており、これらを用いることで温泉水などを利用した生徒・学生実験とほぼ同様のものができそうなことがわかった。
2.放射能温泉の泉水を空気と共にポリビンに封入し、これを激しく振ることで泉水に溶けていたラドンガスを気相に放出させることができる。このようにして気体になったラドンガスを活性炭に吸着させて集め、活性炭上で生まれたラドンの娘核種から放出されるβ線を、科技庁が無料で貸し出しているβ/γ線検出器「はかるくんII」で測定する実験法を開発するとともに、その最適条件を明らかにした。この実験法では、硝酸や水酸化ナトリウムのような劇薬類を一切使用しないため、対象を実験操作に慣れた高校生や大学生だけではなく、小学生や広く一般にまで広げることができたり、また温泉の湧き出しているフィールドで容易に実験することができる。本年度は、8月に鳥取県の科学の祭典で「三朝温泉の放射能を測定しよう」というテーマで同実験を小学生や一般の人に試行してもらった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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