研究概要 |
熱帯泥炭の燃焼に伴って発生するガス成分 Mudan 熱帯泥炭の燃焼に伴って発生するガス成分の熱分群ガスクロマトグラムから同定された化合物は、2-methyl-propene,2-methyl-pentene,aceticacid benzene,pyridine,toluene octene,furural,methyl-xylene,styrene,5-methylfurfural,phenol.o-cresol,p-cresol,2-methoxyphenol,2-ethylphenol.catechol,2,3-dihydrobenzofurane,levoglucosan,さらにC_<12>",C_<12>',C_<12>からC_<32>",C_<32>',C_<32>の一連の脂肪族炭水化水素で、約80の物質を同定できた。芳香族炭化水素化合物よりも脂肪族炭化水素の方が保持時間が長く,揮発性成分が初期に同定された。熱脱着と熱分解分析とを組み合わせたEGAカーブの結果も熱帯泥炭の燃焼に伴う芳香族炭化水素および脂肪族炭化水素の生成およびその発生量を示していた。同じ炭素数を持つ炭化水素では、ジエン、モノエン、飽和炭化水素の保持時間の順に検出された。 50から350℃までの低温条件下における熱脱着・熱分解ガスクロマトグラム、330〜510℃までの熱分析ガスクロマトグラムを比較した。揮発し易い成分と揮発しにくい成分を明確に分離するとができた。今後さらに、同定をすすめる予定である。 ヘリウムカガス中でのTalau熱帯泥炭試料の熱分解ガスクロマトグラムから、ヘリウムガス中での燃焼は、酸素存在下とは明らかに異なるガスクロマトグラムをもたらせており、さらに解析を進める必要がある。 熱帯泥炭の燃焼に伴って発生する粒子状物質収集ホルダーとフィルター(No,5A:3.8um,No,5B:2.2um,No.5C:1.2um).を用いて粒子状物質を収集した。いくつかの試料については、収集が完了している。しかし、定量的な取集方法をさらに検討する必要がある。
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