研究課題/領域番号 |
10558095
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
田中 茂 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10137987)
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研究分担者 |
大歳 恒彦 日本環境衛生センター, 主任研究員
米津 晋 三機工業(株), 開発本部技術研究所, 研究主任
藤井 雅則 三機工業(株), 開発本部技術研究所, 主任研究員
駒崎 雄一 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (80286640)
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キーワード | 拡散スクラバー法 / 除去・処理装置 / 室内空気汚染 / 有害ガス成分 / 多孔質テフロンチューブ / ホルムアルデヒド / アンモニア |
研究概要 |
入間活動を通じて膨大な種類の有害化学物質が生みだされる現代において、有害化学物質を効率良く除去・処理し、『快適環境を創造する』技術の開発は大きな研究課題である。特に、(1)発癌性物質でありシックビルティング症候群の原因となってきたホルムアルデヒドによる室内汚染、(2)地球環境問題となる船舶、航空機からのSO_2、NOx等の排出、(3)生コミ処理・トイレでの悪臭(NH_3、アミン類)、(4)半導体製造の生産性にも影響するクリーンルーム等の作業環境での微量ガス(HF,HCI,HNO_3,NH_3)等の例を挙げるまでもなく、様々な環境において問題か生じており、これら有害ガス成分の簡便効率的な除去・処理技術の開発が期待されている。そこで、本研究では、これらの社会的な要望に答えるために、簡単な装置による多糧類の有害ガス成分の画期的な除去方法である“拡散スクラバー法"を基にして、室内(作業)環境を中心とした有害ガス成分の除去・処理装置の開発を検討した。 多孔質テフロン(PPTFE)チューブを100本束ねた簡単な装置により、水を除去液にした有害ガス成分のコンパクトな除去装置の設計・製作した。又、有害ガス成分を除去した水の処理万法としては、水に溶けてイオンとなったガス成分をイオン交換樹脂により吸着除去することで簡単に水を再生でき、有害ガス成分の除去液として用いる水は循環して長期間に渡り使用することか可能である。そして、本装置で除去された有害ガス成分は、最終的には既存のイオン交換樹脂の交換・再生により処理される。有害ガスを発生し、製作した有害ガス成分の除去・処理装置に導入する実験を通じて、PPTFEチューブの形状・特性(長さ、口径、厚さ、気孔率)、通気流速と有害ガス成分の除去効率に関する基礎テータを畜積し、本除去・処理装置の最適除去条件の検討を行った。
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