情報伝達機能分子は数多くあるがその中でIP_3レセプターに焦点を絞って解析した。IP_3レセプターは小胞体に局在する6回膜貫通蛋白質であり、IP_3が結合することによりアロステリックな構造変換が引き起こされ、チャネルの開放をおこない、IP_3依存症Ca^<2+>放出を行う。IP_3はイノシトールの1、4、5位にリン酸が結合した物質であり、IP_3レセプターがどのようにしてこの分子を認識するかは、重要である。欠失音量の実験によりN末病的604アミノ酸がIP_3結合に重要であることを明らかにした。更にそのうちで226〜604のアミノ酸を有する配列がIP3結合親和性が500〜1000倍増加することを明らかにした。この結果よりN末に関しては蛍光エネルギー転移法を用いてIP_3指示薬の確立の為の基礎データを得ることができた。またIP_3依存性Ca^<2+>放出は低濃度で活性化し、高濃度で抑制するいわゆるベル型カーブを描く。そこでIP_3受容体が有すると考えられていたCa^<2+>濃度増加に伴うIP_3レセプターの活性化と不活化に関して、カルモジュリンが不活化に必須であることを人工脂質二重膜の系で明らかにした。
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