研究課題/領域番号 |
10558123
|
研究機関 | 埼玉県立がんセンター |
研究代表者 |
志佐 湍 埼玉県立がんセンター, 研究所, 専門調査員 (90073121)
|
研究分担者 |
加藤 秀樹 浜松医科大学, 医学部・附属動物実験施設, 助教授 (30142053)
日合 弘 京都大学, 大学院・医学研究科・基礎病態学講座病態生物医学, 教授 (10073131)
|
キーワード | 疾患モデル動物 / 多因子疾患遺伝子解析 / 遺伝子座マッピング / ラットリコンビナント系統 / 系統間分布表 / ラットT-リンパ腫 / 腫瘍感受性遺伝子 / 腫瘍抵抗性遺伝子 |
研究概要 |
1、複数遺伝子の関連する多因子疾患の遺伝子解析と責任遺伝子座のマッピングに有力な武器となるリコンビナント近交系(RI)LEXF23系統を樹立し、現在35-40代まで近交系化し、生産・供給に備えている。またRI系の生理的基礎データ-を検討しているが今年は親の系であるLE系の3年生存の自然発生腫瘍の検討を行った(志佐)。 2、他分野の研究者との共同研究の進行状況としてはがん関係では岡山大・岡田教授の腎癌および国立がんセ・牛島部長の胃癌について検討中である。また米国ペンシルバニア州立大のDr,D.A.Blizardの味覚の遺伝子分析、筑波大・牧野順四郎教授との行動遺伝学の研究が始まった。二者共両親系統に顕著な差がみられている。更に現在高コレステロール飼料での高コレステロール血症発生関連遺伝子の検索も行われている。 3、ラットマイクロサテライトDNAマーカーの増加に伴い、RI各系の系統間分布表SDP(Strain Distribution Pattern)の拡充(志佐、日合)。 4、系統保存のため各RI系統の受精卵凍結を引き続き行っている(加藤)。 5、プロピルニトロソウレア(PNU)誘発リンパ腫の発生に関与する複数の遺伝子をこのRI系をもちいて検索し、更に戻し交配実験結果から、T-リンパ腫の発生に於いてT-リンパ腫の病型決定に与る遺伝子が第5、7、10番染色体上にマップされ、発生にいたる期間決定に与る遺伝子が染色体第1、5、16番上にマップ出来た。
|