研究課題/領域番号 |
10558127
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮城 光信 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90006263)
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研究分担者 |
本郷 晃史 日立電線, オプトロシステム研究所, 研究リーダー(研究員)
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
馬場 一隆 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10192709)
石 芸尉 東北大学, 電気通信研究所, 講師(中核的研究機関研究員)
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キーワード | 赤外ファイバー / レーザ治療 / 赤外レーザ / 最小侵襲医療 |
研究概要 |
人体に大きな負担をかける開腹手術、開胸手術、開頭手術などの外科手術にとって代わる治療として、人体のほんの一部に傷をつけ、内視鏡と組み合わせながら体内の手術・治療を行う「最小侵襲医療」は21世紀の医療にとって不可欠である.本研究では、そのキーテクノロジーとなっている、赤外レーザー光伝送装置の高機能化を達成することを目的とする.本研究で対象となっている光伝送装置は、レーザ光源からターゲットまでの光装置にかかわる全てであり、「低損失化」と「治療ターゲットへの最適対応」を目標とする.本年度は下記の項目について検討を行った. 1.出射ビーム制御素子の開発 歯科の根幹治療を目的に、細径中空ファイバの先端にシーリングと出射ビーム方向制御を兼ね、種々の形状を持つポリマーを先端に装荷し、ビームの放射方向を制御する。これにより、レーザ殺菌、根幹拡大機能をもつ装置を製作した。 2.医療用高機能伝送システムの構築 開発した入射光学素子、ファイバ出射端素子を中空ファイバと組み合わせ、高機能な伝送システムを構築した。その際には、医療現場においての使用に十分に耐えるよう充分強固で、しかも高い操作性が得られるように、ファイバへのフレキシブルジャケットの装荷、周辺光学素子との一体化を行い、実用化を指向した本格的な医療用伝送システムを構築した。 内径320ミクロン、および250ミクロンの細径中空ファイバを開発した.得られたファイバは高い可撓性を持ち、低損失性も有することから、各種の治療に適用可能であることがわかった.
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