研究課題/領域番号 |
10558137
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
森 敏 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40200365)
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研究分担者 |
牧川 放哉 立命館大学, 理工学部, 教授 (70157163)
斉藤 浩一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (00205668)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
辻 隆之 国立循環器病センター研究所, 部長 (00075764)
中島 健二 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00237265)
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キーワード | 尿失禁 / 半導体センサ / 携帯型 |
研究概要 |
【はじめに】 われわれは酸化スズ半導体臭気センサを用いて、ポータブル型失禁モニタの開発を行い、高齢障害者の排泄モニタリングを行った。 【装置】 本システムは酸化スズ半導体センサと、エアポンプ、信号処理回路、記憶・表示装置(パソコン:NEC9800NX)からなる。 1) 酸化スズ半導体センサの改良 前回使用した酸化スズ半導体TGS2600シリーズ(D1タイプ)は両面積層配置型素子でヒート回路の荷電状態(5V±0.2V)が一定(AC,DC)であったが、今回は片面積層配置型素子でヒーター電圧をパルス駆動(5Vで14msec、OVで236msec)したセンサTGS 2400系(M1タイプ)を使用した。ヒータ電圧印加後150msecにサンプリングする方式で、外径9.2mm高さ7.8mmの円筒形ハウジングに納められており、重量1.1gである。 2) エアポンプ:Diaphragm Pump 2002G(ASFトーマス社製)でDC6Vで駆動できる。無負荷で350ml/min連続吸引した。 3) システム:オムツとオムツカバーの間で尾底骨近辺に塩ピチューブ先端を置き、それの先端からエアポンプで雰囲気をセンサに72時間連続吸引し、パソコンでセンサ信号を処理しCRTに表示した。それをハードコピーして検討した。 【結果】 排尿、排便に反応した。排尿ではスパイキィな信号を、排便では高止まりした信号を示した。 【検討ならびに結論】 今回はパソコンに直接信号を入れる方式で検討したが、RAMに連続的に記録し、それをバッチ方式でパソコンで読みとるポータブル方式を考えている。パルス駆動方式センサでは硫化水素系(HS)とエタノール系化合物のセンシング能が特に向上し、ポンプともに低電動型なのでポータブル型に適している。
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