研究課題/領域番号 |
10558140
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
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研究分担者 |
矢田 豊隆 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00210279)
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (10152365)
辻岡 克彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30163801)
山森 伸二 日本光電工業(株), R&Dセンター, 課長
松本 健志 川崎医療短期大学, 臨床工学科, 助教授 (30249560)
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キーワード | ニードル生体顕微鏡 / NADH / 代謝イメージング / 心筋虚血 / 酸素分圧 |
研究概要 |
初年度に試作したニードルプローブ型蛍光生体顕微鏡の性能評価および特性の最適化を行い、微小心筋代謝機能イメージと微小循環動態の関連性に関する病態生理学実験を実施した。 まず、性能評価としてPd-porphine蛍光の励起・蛍光特性の評価を行い、光学フィルターの試作を行った。また、動物実験(ブタ、イヌ)において、NADH蛍光による代謝イメージングを得た後、分子血流トレーサ(毛細管内皮細胞のα2リセプタに特異的に結合)を潅流して、心停止・摘出後に行ってデジタルラジオグラフィにより毛細管血流分布を計測した。つぎに、コントロール時と心筋虚血下において心内膜下微小循環エリアの代謝機能イメージングを行った。コントロール冠潅流時(潅流圧100mmHg)および60mmHg、40mmHgの低圧潅流虚血時について、NADHイメージング(蛍光強度)、冠微小血管径および血流分布を比較した。再灌流時および低酸素灌流時にNADH代謝機能分布が不均一に生じた。そのサイズは数100μmのサイズであることが分かった。また、低酸素灌流時の血流分布イメージにも不均一が生じた。そのサイズは血流調節の最小ユニットサイズと同程度の数100μmの大きさであった。このようにNADHイメージと血流分布の間に有意な相関があることがわかった。また、両者のサイズは数100μmのサイズであり、代謝機能分布と血流分布の間に興味ある相似性が見られた。
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