研究課題/領域番号 |
10558142
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研究機関 | 長野工業高等専門学校 |
研究代表者 |
坂口 正雄 長野工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (70043031)
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研究分担者 |
小野 伸幸 長野工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (60214186)
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キーワード | exercise therapy / heart rate / exercise physiology / Karvonen / pedometer |
研究概要 |
適度な運動とはどの程度なものであろうか。運動療法の領域において適正運動量計算式として次に示すカルボーネンの式が知られている。 HR_<TR>=(HR_<max>-HR_R)k+HR_R・・・・(1) HR_<max>:最大心拍数≒220-年齢、HR_R:安静時心拍数、HR_<TR>:トレーニング心拍数、k:0.6〜0.8平成10年度は、(1)式のトレーニング心拍を指標にした適正運動量指示装置のプロトタイプ装置を製作した。本装置の作動概要を次に示す。自作心電計の出力信号をピーク検出(パルス)後、カウンタにおいてパルス間隔を数値化する。モードスイッチをSETにしてディジタルスイッチにより年齢、運動時間、目標運動量(適正運動量の何パーセントで実行するか)を入力する。これらの設定値およびカウンタ出力はRAMに記録される。RAMのデータはROMに書かれた演算プログラムおよびテーブルにより、マイクロプロセッサにおいて瞬時心拍間隔時間が計測され、さらに1分間当たりの心拍数(HR)が平均心拍間隔時間から単位量(beat/min)に変換される。装置を実際に使用する時は、LCDに表示される心拍数が安静時心拍数(HR_R)に落ち着いたと思われたとき、モードスイッチをRUNに切り換える。RUNモードでは年齢とHR_Rを取り込んでカルボーネンの式に基づく適正運動量(トレーニング心拍数HR_<TR>)がマイクロプロセッサで演算される。1心拍毎にHR_<TR>とHRが比較され、HRが(1)式に示したk=0.6〜0.8の適正運動量の範囲で、かつ目標運動量であれば1秒毎に、目標運動量に達しないときは0.5秒毎に、オーバーすると2秒おきにブザー音が発生する。 本年度は、試作装置の第1段階の評価として、平成10年度購入物品(記録計、ノートパソコン)を用いて、音声表示に従った適正運動を行った際における万歩計、カロリーカウンタの表示値の関連を検討した(儒学技報MBE98-122)。
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